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ノーベル医学生理学賞に2氏 「温感と触覚の受容体の発見」

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  • Sozo Ventures Senior Managing Director

    この分野はとても注目していますし少しづつ投資も集まり始め実際新しいビジネスも作られ始めています。ちょうど少し前の合成生物学の分野のように思います。

    この受賞は個人的にはノーベル賞がとても賢い人たちによる素晴らしいシステムで選ばれていることが確認できたと感じました。昨年度に続いて個人的に接点がある方が受賞したことも嬉しいです。


注目のコメント

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    再生医療・幹細胞生物学研究者

    今回の医学生理学賞は日本人が受賞していないので、例のごとくあまり取り上げられていないかもしれません。しかしながら、受賞時のリリースに記載されている Key publication には David Julius博士が責任著者である論文の共著者として富永真琴先生のお名前をリストに見ることができます。

    Caterina MJ, Schumacher MA, Tominaga M, Rosen TA, Levine JD, Julius D.
    The capsaicin receptor: a heat-activated ion channel in the pain pathway. Nature 1997:389:816-824.

    実験医学という業界の雑誌では、今回の受賞を記念して2014年に富永先生がTRP受容体の解説をした記事が無料公開されています。関係者の先生の日本語記事は貴重です。

    TRPチャネル研究の現在と未来
    https://bit.ly/jikkenigaku-2014vol32

    上記のNatureの論文では唐辛子の主な辛味成分であるカプサイシンを感じる受容体を、カルシウムの流入を利用した発現クローニングの方法で単離しています。我々が外界を感じるためのセンサー(受容体)として様々な種類のものが存在しているわけですが、とりわけなぜ我々が「熱い」と感じることができるのか?

    その問を追う過程で単離されたカプサイシンの受容体、さらにはその受容体が有害な範囲の温度上昇によっても活性化されることから、生体内で痛みを伴う熱刺激を伝達する機能を持っていること示し、これが熱や痛みを感じるセンサーということを発見したというのが今回の大きなポイントとされています。

    感覚を伝えるのは電気信号でありますから、もう一つの発見である機械刺激に関するセンシングと併せて、「温度や機械的な刺激は、神経系においてどのように電気的なインパルスに変換されるのか」という、それまでの未解決問題の理解に大きく貢献した事になります。また、これらの受容体を標的とすることで、慢性疼痛をはじめとするさまざまな疾患の治療法の開発に活用されているところで、医学的にもとても意義のあるものと思います。


  • 総合医, 臨床教授, 国際公衆衛生師, 麻酔科標榜医, 総合内科専門医, 学校医, 産業医, アメリカ健康教育師 副院長,臨床教授

    研究者ではないですが、温痛覚のみ侵されない病気などを見る臨床医として情報シェアです。NHKなどが分かりやすい動画作ると思いますが、私は最低限の教養程度です。

    1990年代後半、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校のデビッドジュリアスは、化合物であるカプサイシンが唐辛子と接触したときに感じる灼熱感をどのように引き起こすかを分析することで、大きく進歩しました。カプサイシンは神経細胞を活性化して痛みを引き起こすことがすでに知られていましたが、この化学物質が実際にこの機能をどのように発揮したかは未解決の謎でした。ジュリアスと同僚は、痛み、熱、触覚に反応する感覚ニューロンで発現する遺伝子に対応する数百万のDNAフラグメントのライブラリを作成しました。 細胞をカプサイシン感受性にすることができる単一の遺伝子を同定し、この新たに発見されたカプサイシン受容体は後にTRPV1と名付けられました。ジュリアスが熱に反応するタンパク質の能力を調査したとき、彼は痛みを伴うと感じられる温度で活性化される熱感知受容体を発見したことを発見しました。温度の違いが神経系に電気信号をどのように誘発するかを理解することを可能にした画期的な出来事でした。

    一方で機械的刺激がどのように私たちの触覚と圧力感覚に変換されるのかは不明なままでした。アーデンらは、まったく未知の新しい機械感受性イオンチャネルが発見され、ギリシャ語の圧力(í;píesi)にちなんでPiezo1という名前が付けられました。そして類似のPiezo2も発見しました。さらに、Piezo2は、固有受容として知られる、体の位置と動きに重要な役割を果たすことが示し、Piezo1およびPiezo2チャネルは、血圧、呼吸、膀胱制御などの追加の重要な生理学的プロセスを調節することが示されています。

    (文献)
    Cell 2002:108:705-715
    Science 2010:330: 55-60
    Nature 2014:516:121-125
    Nature Neuroscience 2015:18:1756-1762


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    忠北大学 天文宇宙科学科 教授

    医学生理学賞の強力な候補者としてmRNAワクチンの開発者のカタリン・カリコさんに注目が集まっていましたが、恐らく来年以降なのでしょう。今回の受賞研究の「人間が世界をどう認識・認知するか?」触覚という観点からのアプローチは興味深いですね。

    https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/2021/summary/


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