アフガン首都爆発10人死亡 タリバン狙ったIS犯行か
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アフガニスタンの、主に東部で、イスラーム国による攻撃が連日起きています。イスラーム国は、今のアフガニスタンでターリバーンと競合するほぼ唯一の武装勢力です。
「イスラーム国ホラーサーン州」は、アフガニスタンとパキスタンにまたがって活動するイスラーム国の支部で、2015年からターリバーンと抗争を続けてきました。メンバーはパシュトゥーン人武装勢力、元ターリバーン、元アル=カーイダなどです。その勢力は、ターリバーンに比べればはるかに小さいですが、潜伏しながら各地でターリバーンに攻撃を仕掛けています。
イスラーム国が、アル=カーイダや他のイスラーム運動と抗争を繰り広げるのは、シリアやイエメン、ソマリア、リビア、西アフリカなど、各地で起きていることです。20世紀に共産主義のいくつもの組織が主導権をめぐって抗争を繰り広げたようなものです。
今、イスラーム国がターリバーンに仕掛けている、モスクで集団礼拝している時にまぎれこんで自爆する、路肩に爆弾を仕掛けて車が来たら遠くからスイッチを入れる、夜中に自宅に押し入って暗殺する、といった手法は、従来はターリバーンが得意としてきたものです。ターリバーンは守る側になり、イスラーム国は人数は少ないとはいえ、いつどこでもヒット・アンド・ランの攻撃を仕掛けることができます。
ターリバーンは、5年以上、イスラーム国のメンバーを草の根をかき分けて見つけ出しては討伐する戦いを続けていますが、まだしばらくは続くでしょう。アフガニスタンの首都カブールのモスク周辺で3日、爆弾が爆発し、少なくとも市民ら10人が死亡、17人が負傷したとのことです。タリバンと敵対する過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力が、タリバン関係者を狙った可能性があると見られています。
表現は悪いですけど、目くそ鼻くそを笑う、って状況ですかね…。
武器の供給及び資金源を断たない限りは続いていくんでしょうけど、かの地で対立を調整して未来への道筋を描くようなリーダーが、外からの支援なしで誕生する、とかでもないかぎり収まらない気がする。
そして、それは両陣営が疲弊しきったあたりになるので、まだ先なのか。