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https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/seibetsu_r03/02.pdf
言いたいことは山ほどありますが、2点だけ指摘します。
1,20代、30代といった若い層では「家事・育児は女性がするべきだ」「共働きでも男性は家庭よりも仕事を優先するべきだ」と考える男性は、他の年齢層に比べて低く出ています。ただ男性の数値と同世代の女性の数値にかなり大きな差があり、若い層でも男女間で認識に大きな違いがある点。
2,役職別の意識を見ると、職階が上がるほど「男性なら残業や休日出勤は当たり前」といった性役割意識が強く出るのですが、これは男性の年齢をコントロールし、若い層で見ても同様の傾向が見られる点。
中高年の女性が職場の差別に苦しんできたのはもちろんですが、20代/30代といった若い男性でも女性との認識のギャップが大きいというのは、将来の大きな変化が期待しにくいという意味で、深刻な問題だと思われます。
回答者が「あ、これは性別による思い込みに関するアンケートだな」と気づいてしまった時点で、回答は意識的に操作されるので、本当に聞きたい部分は出て来なくなりますよね。
どんな調査票なんだろう。実際の行動を参与観察して補填したりするのだろうか。気になる。
追記…瀬地山先生のシェアしてくださった元の報告書見ましたが、明らかに「性差別意識に関するアンケートだ」と分かる内容ですね。これで「アンコンシャス」と言えるのか疑問。。
そもそも物理的?生物的?な違いはありますが、
大切なのは、本当は差がないはずなのにバイアスがかかっている事の思い込みをどうするか。
特に教育、家庭において、その事で子供の選択肢が狭まったり、生き方が変わる事を気にしたいです。
ジェンダー平等を掲げる有名な大企業やNPのインタビューに出てくるベンチャー経営者とかでも、話してみると「息子はスポーツも勉強もやはり競争社会でゴリゴリやらせないと!」「あ、でも、娘は女の子だから、そんなに勉強!みたいなやしなくても、自由に好きにしたらいいな」と言う方も。
ゴリゴリと自由と、どちらが良いかは人それぞれですが、個人によりというより、性別によって方針が変わるのかと、驚く経験が多々あります。
無意識であるが故に、悪気があるものではないので、自覚すれば、それに囚われることもなくなりますね。
ーーー記事よりーーーー
場面別で見ると「育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきでない」(男性31.8%、女性30.7%)、「組織のリーダーは男性の方が向いている」(男性25.7%、女性22.4%)などが上位を占めた。
ーーーーーーーーーーー
前者の思い込みに対しては、私は育休復帰時に「たしかに時間の制約は大きくなりますが、在宅勤務制度も利用して柔軟な働き方をすることで、パフォーマンス(成果)は、必ずあげるので、給料下げないで欲しい」と上司に言いました。
上司も「そうだね。まだやってもないのに、下げるのはおかしいよね。」と理解してくれました。
「組織のリーダーは男性の方が向いている」…たしかに私の幼少期の学校は、「委員長は、男子。副委員長は女子」と決まってました。
でもまぁ、今はスタートアップで代表やってます。これも、組織や経営チームの在り方次第なので、なんとでもなります。
個人的には、男性か女性かの二元論ではなく、リーダーに向いている女性もいれば、リーダーに向いていない男性もいるし、個性かなと思います。
それぞれの得意分野も異なります。
狩猟採集時代から、男は外に出て狩りをし女は住処で家事や子育てをしていました。
男女平等と機会の均等はすすめなければなりませんが、もしかしたら今の時代は人類史とこれからの未来において「特異な時代」になるのかもしれません。
また、どのように思うかは自由です。
「思っている」だけなら、誰にも迷惑をかけませんから。
「「育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきでない」(男性31.8%、女性30.7%)、「組織のリーダーは男性の方が向いている」(男性25.7%、女性22.4%)」
自分もそう思いがちかもしれないから、育児期間中の女性には重要な仕事から外していないか気をつけようとか。組織のリーダーを選ぶ時に男性ばかり高く評価してないか確認してみようといった具合ですかね。
女性だからxxxであるべきだ、男性はxxxするべきだなどと思い込んでいる人たちがいる。かつ若い世代にも相当数いるので 日本でダイバーシティ・インクルージョンへの道のりは容易ではないと思われる。 時間は何も解決せず、それぞれの世代でトレーニングが必要。それも今 早急に。
あと、2000年代半ばに、外資系金融機関にいたときに出た性差の研修が今でも記憶に残っている。劇団みたいな人がやってくれたのだが、何かの場面をやって、これはどちらの性別の人だったでしょうとやると、とても偏りがあった。でもその根拠を聞くと答えられなかったりとか、実はそうではない根拠がどこかにあるのだが、そこには目を向けていなかった。
こういう、性差への無意識のバイアスを実際に体感する経験は、個人的には重要だと思っている。
一方で、難しいのは、性差という部分と、各個人・各家庭それぞれの部分もあるということ。
例えば結果として男性が働き、女性が家庭でという場合もあり、それがお互いが納得してという場合もある。バイアスは性差だけではないし、世の中の取捨選択の大体はバイアス・価値観によるものだと思っている。価値観は社会全体にももちろん影響を受ける。納得したくなくても、家庭と家計・キャリアのバランスなどで現実として働き続けるために、夫婦の間で納得せざるを得ない場合もある。「納得せざるを得ない」ケースは減らしたいが、でも現実として配偶者の会社の環境まで変えられず、ではそこを軸に転職をするかという判断までいくのかは、個々の家庭の意思決定でもあると思う。
アンコンシャスバイアスがあるという現実を受け入れることや、そこに影響を受けていると思ったときに声を上げやすい環境を作ることが、個人的には現実論だと思う。超過労働に関しても、10年前に比べると大分改善されたと感じるし、こういった領域が社会的に改善されていくと嬉しい。