「世界の大統領になる」──5兆円企業を崩壊させたWeWorkカリスマ創業者の真の姿
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創業者のアダム・ニューマンの破天荒さは、熱狂を生み、その熱狂が巨大なビジネスのカルト集団にまで仕立て上げてしまいました。
孫正義でさえその熱に取り憑かれたというのは、よほどのニューマンの熱量だったんでしょう。
バブルが弾ければ、誰もが「なぜチューリップに誰もが熱中したんだろうか?」と思うものです。
でもWeWorkの創業当初、彼らが最も熱心に取り組んだことは、3Dソフトウェアを使ったフロアの設計と人の交流をどうしたら生み出せるかということだったようです。
オフィス家具の位置やデザイン、人の気軽な会話が促進されるような人の流れの設計、更にはアイデアを交換しあえるようなイベントの企画などです。
そしてスタートアップを入居させて、投資家向けのピッチを頻繁に開催するなど、スタートアップにも投資家にも魅力のあるコワーキングスペースをビジネスとして作り上げたことをニューマンたちはやってのけたんです。ニューマンの熱量の高さが、スタートアップと投資家のマッチングを成功させ、ユニコーンが相次いで誕生したり、大企業の新規事業がそこで生まれたりすれば、熱狂も起こるでしょう。そしてニューマンは熱狂が妄想となり、妄想がカリスマにニューマンを仕立て上げたのです。
WeWorkが3Dソフトウェアのデータをどのように活用していくかにとても興味があったのですが、残念ながら妄想に取り憑かれた男の行き着く先は、堕落でしかなかったようです。
それでもWeWorkが私たちに見せてくれたビジネスモデルは、オフィスの設計一つでも、従業員の交流が生まれ、活性化するということですIoTでデータを収集し、インタラクティブな交流を起こしやすいオフィスの設計だけでなく、従業員の幸福度を上げていく仕組み作りにまで、最初の3Dデータを統合していけるかが、本来のWeWorkの目指すべきところだっただけに、ニューマンの行動は残念でした。