2022/8/12

【全体理解】なぜ、脱炭素の話はフワッとしているのか

NewsPicks ジャーナリスト
2050年までに、あらゆる企業が避けては通れない「脱炭素(カーボンニュートラル)」。
オフィスの電気をこまめに消すといった「省エネ」活動とは異次元の取り組みが求められる。
ところが、具体的に何をすべきかピンとこない。そもそも、達成期限は30年近くも先のこと。
実は、ニュースで耳にする内容は、脱炭素全体の10~50%を占めるにすぎない。
つまり、残りの50~90%の「中身」はあまり知られていない。だからこそ、話に具体性が伴わずに、フワッとした印象になるゆえんだ。
そこで今回参考にするのはソニーグループだ。
📌この5月、カーボンニュートラル実現時期を10年前倒しして2040年とした
つまり、28年先ではなく、18年先の話となると、より身近に感じることができるはず。
📌映画、音楽、ゲーム、テレビ、半導体、金融とビジネス領域が、きわめて広い
どのようなビジネスが、カーボンニュートラルのカギを握っているのか具体的に見渡せる。
ソニーを引き合いに、脱炭素を巡る本当の課題を浮き彫りにする。
INDEX
  • あと7年半でゼロ
  • 課題は、日本にある
  • 92%の正体
  • 勝負は、売ってから
  • 減らせなければ、除去する