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絶え間のないオンライン会議・取材の連続も負担ですが
それ以上に
・上司、メンバー、同僚とのミスコミュニケーションが生まれがち
・対面で仲間や取材先を会う機会が減り、一体感や達成感が感じにくい
ことなどが、疲れを増幅させていると実感しています。
一方で、
今、アメリカで若者を中心に空前絶後の「大退職時代」
が到来していることをご存知でしょうか?
その背景にあるキーワードが「バーンアウト」です。
そこで、今、なぜ多くの人がバーンアウトしている/ しかけているのか?
その対応策は?について
調べてみたく、今回の特集を仲間とともに制作しました。
バーンアウトとは
使命感・責任感が強い人ほどなりやすく、
誰しもが陥る可能性があること。
そしてバーンアウトしたとしても
キャリアの終わりではもちろんなく、
むしろ、自分を見つめ直し、度量や技量を広げる機会にもなりうること。
特集を通じて、このメッセージが伝われば幸いです。
最後まで、どうぞ、よろしくお願いいたします。
バーンアウトは、一つの要因というより、少しづつ長年積み重なって、ある日気づくことが多いと思うので、自分の逃げ場を作ることが大切ですね。「自分の逃げ場=自分らしく自然体でいられること」かと。毎日でも週ごとでも良いので、大切なのは定期的に「リセット」できる習慣化を身につけると、楽になる気がします。
例えば、朝起きて自然を感じる散歩だったり、朝一杯のコーヒーがリセットの時間だったり、寝る前に振り返りの時間を5分持つなど。「内省をする時間」です。
忙しすぎると、ついつい内省する時間を持つことすら出来ないと思いがち。忙しいからこそ、ストレスがあるからこそ、自分らしく戻れるリセットの内省の時間は、目に見えない心のケアのビタミン剤です。
そんな中で狭いワンルームでPCの前に1日中向かってると、自分は何をしてるんだという気分になってくると。
満員電車などの物理的なストレスがなくなった一方、リモート下では新卒、転職、異動直後などその部署の人々とつながりが弱い人ほどやりがいを感じにくくなっている印象です。(この体感値は先日リモートワークの影響について出されたマイクロソフトのレポートとも合致しています)
これからの会社はビジョンや1つ1つの仕事の目的を今まで以上に社員にしっかり伝える必要があります。そんな時、教会や寺の中にいる出家している聖職者から教義をカジュアル化して在家の民にも広めていった世界宗教の布教法は結構参考になるのではないかと私は思っています。
そしてオフィスはリモートワークの方がたまに集まる自分達の信じるビジョン(≒教義)を確認する教会のような象徴的な場所としても機能していくようになるように思います。
離婚率さえ、3割を超えている時代。離職、転職が増えるのは当たり前。選択肢が多すぎるがゆえに、ココロが揺らぎやすい時代背景が、そこにある。
バーンアウトだ、燃え尽き症候群だ、わざわざ命名することは、いかがなものかと思う。そう言われて、もしくはそう思うことで、ますますソッチに引っ張り込まれはしないか?
そもそも、燃え尽きたら燃え尽きたでいい。無理することはない。また新しい場所で、新しい火が着くのを待てばいい。サイアク、燃え尽きたままで長らく過ごすということがあってもいい。
燃え尽きたものに、ムリやり火を灯そうとしても、それは結局すぐに火が消えてしまうことになるのだろうから。
心配するな。今の世の中には選択肢はいくらでもある。燃え尽きそうだと感じたら、とにかく思いっきり「視野」を広げてみよう。キミが活躍できる場所は、思いもしないところにあるかも知れない。半径10kmだけしか見てないと、息詰まってしまうぞ。
選択肢が限りなく少なかった昔は、他の生き方を考える余裕も情報もない中、そこで暮らすことを前提に本人も周りもいたから、むしろ「燃え尽きにくかった」とも言える。いや、そもそもそんな概念さえなかったのではないか。
選択肢が多すぎる現代、生きることはとても自由にみえるけど、それ故に「戸惑ってしまう」時代でもある。
コンサル3年目に長時間労働と徒労感でバーンアウト気味になり、退職も検討した時に、当時のドイツ人育成担当リーダーから「日本支社を知ったくらいでマッキンゼーを知った気になるな、外に出してやるから見てこい」と言われフランクフルト支社に送り出してもらった。視野が広がりリフレッシュもでき、結果平均在籍期間よりかなり長めの8年在籍して楽しくやり切れた。
というわけで、社内外を問わず、環境や付き合う人を非連続的に変えるのがバーンアウトを防ぐ方法のひとつだと思う。あとリスクフリーで相談できる人の存在。直属の先輩や上司だと言いづらかったりするので斜め上くらいのシニアな人に相談できれば良いけど、お互いちゃんとコミットして信頼感を築くのは簡単ではない。メンター制度とか、よく聞くけど上手くいってるケースのが少なそう。自分も直接お願いされたり普段の関係性の中で相談されたりすれば貢献したいと思うけど、仕事としてアサインされたら正直気が乗らないし。
接触回数が減っている中で、高度なマネジメントが求められるな、という印象です。
一方で、解雇率は減っているが離職率は増え続ける、という構造自体に関しては今後も変わらない事実でもあります。この事実を組織としても働く個人としてもどう引き受けるか、ということが場当たり的な対策とは違う意識づくりを助けるのではないでしょうか。
自分も一緒に暮らす家族、オンオフのマネジメント、仕事に集中できる自宅、そんな類は就職してすぐはありませんでした。でもオフィスに行けば面倒見のよい先輩や同じように苦しんでいる同期がいて「辛そうだね。軽く一杯いこう」と誘ってくれました。そんな環境は今は全くありませんし今後も完全に元に戻ることはないでしょう。
やはり気負いすぎない、マネジメントサイドは気負わせすぎないということが本当に大事だと思います。期待を持ちすぎたりプレッシャーをかけるマネジメントは逆効果であることが多いように感じます。
目線を合わせて相手のことを想像し尽くす、少しでも負荷が高いなと感じたら「全然ゆっくりで大丈夫だよ。頑張りすぎないで」と声をかける、良いアウトプットはしっかり褒める。当たり前ですがもっともっと皆が意識できると良いなと思いました。
それを癒してくれるのは、自然です。部屋に閉じこもっていると疎外感が強烈になる。1日1時間は外に出て秋の空気を思い切り吸いましょう。自然の治癒力にはすごいパワーがあります。最初は億劫でも、1時間の散歩の後の爽快さは何にも代え難い。
喜怒哀楽はんぱなくて、それはそれは周りにたくさん迷惑かけたと思いますし、それについては本当に頭があがんないですんで、感謝に尽きるんですけどね。
そもそも20代の頃の私にペースダウンしながら働くなんて、むしろ精神的にバランスとれなくてきわめて難しかったと思うし、再度戻れても多分同じ道を歩むんだろうなと・・・
バーンアウトしたらしたで、休息をとって、そしてまた活躍の場がある社会であればいいんじゃないのかなって思います。
本来のダイバーシティってたぶんそう言うことだと思っているので。
もちろん、防ぐことができるなら防ぐにこしたことないですけど、なったらなったでなんとかなるんで、あまり恐れずに挑戦しましょって若者には強く伝えたいです。