日本郵政「かんぽの宿」すべて売却へ
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オリックス宮内シニア・チェアマンによるNP連載イノベーターズライフ(第22回)「今だから語れるかんぽの宿ビッドの裏話」系の回が面白かったです。(今も腹の虫が収まらない「かんぽの宿」https://newspicks.com/news/1465971)
鳩山邦夫総務相(当時)のパフォーマンスにて、赤字事業のかんぽの宿の売却が頓挫しました。かんぽの宿は、日本郵政傘下にあり国の予算からは切り離されているので、直接の国民負担ではありません。しかし、長らくの売却失敗により、結果的・間接的に国民の負担となっていました。民営化後の赤字が650億円に上り、32施設の売却額は88億円と報じられています。かつて、郵政民営化を受けて民間から入った西川善文日本郵政社長が赤字を垂れ流すかんぽの宿70施設を186億円で一括売却しようとしたとき、国民の財産を不当に安く売る行為だと鳩山邦夫総務相が猛烈に反対し、西川社長が特別背任容疑で起訴されるに至ったことがありました。最終的に不起訴になりはしたものの西川氏は日本郵政を追われ、郵政民営化が見直されて後退し、官の掣肘下に再び戻って今に至ったと感じています。気丈な人でしたけど、西川氏は失意のうちに世を去られたんじゃないのかな・・・
こうした結果を見るにつけ、郵政改革に闘志満々だった当時の西川社長の判断の正しさを感じます。不祥事を繰り返す日本郵政の背景に、政官が絡む日本郵政のこうした体質が潜んでなければ良いけれど。泉下の西川善文氏に思いを馳せると、なんだかやるせないものを感じます。民営化時の売却の際の大騒ぎを思い出します。今回は騒ぎにならなかったですね。
結果論でもありますが、あの時売却していれば・・・。
当時、「政治が強く絡む企業の経営に関連することやるのはやめとこう」と強く思ったものです。それほど不条理なものを感じる一連の流れでした。
とはいえ、その後、官民ファンドでの仕事をしてしまいましたが。