[北京 1日 ロイター] - 中国の民間不動産調査大手チャイナ・インデックス・アカデミー(中国指数研究院)が1日発表した調査によると、9月の国内100都市の新築住宅価格は前月比0.14%上昇し、2020年3月以来の低い伸びとなった。

住宅購入制限など投機規制が続く中、需要が一段と減速した。8月は0.2%上昇だった。

9月には一部の都市が学校のある区域内の物件への投機を制限するなど規制を強化した。

北部の瀋陽市や南部の海口市は9月下旬、不動産開発会社や仲介会社に対し、学区内での大々的な住宅広告を控えるよう指示した。

野村は最近のリポートで「現在の不動産規制が近く緩和される可能性は低い。中国は国家戦略上、不動産バブル抑制に重きを置き、不動産セクターへの信用供給に直接介入しているため、規制を巻き戻す余地はほとんどない」と指摘した。

上海、北京などの1級都市の住宅価格は0.16%上昇し、8月の0.11%から加速した。

省都を含む2級都市は0.17%上昇。8月は0.31%上昇していた。3級・4級都市は9月が0.1%上昇、8月は0.12%上昇だった。

前年同月比では、100都市の住宅価格は3.4%上昇。8月は3.51%上昇だった。