深刻な電力難の中国、ロシアにＳＯＳ「電力供給増やして」

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• 武貞 秀士

  拓殖大学大学院 客員教授

  ・2021年10月01日

  中国が深刻な電力難に直面。その原因として（１）中国政府が環境対策として化石燃料発電を規制した。（２）豪州からの石炭輸入が政治関係悪化のために停滞している。という記事。中国東北３省の電力難が深刻とのこと。中国が北朝鮮から輸入している石炭と中朝国境の水豊ダムで発電した電力を北朝鮮から輸入しているものがあると思ったら、中国が必要とする電力と石炭の量がケタ違いに大きくて焼け石に水だとわかった。中国が必要とする石炭備蓄量は１日あたり８０万トン。国連制裁下でも北朝鮮が中国に搬入している石炭は２０２０年１月から８月で２５０万トン。中国の主要発電所６カ所の発電用石炭備蓄量が枯渇していて１１３１万トンにすぎず、約１５日分。中国はロシアに頼るほかない。中国の環境対策で中ロ関係が緊密化しつつあることになる。