[30日 ロイター] - 新興市場専門の投資運用会社グラマシーは30日、経営危機に陥っている中国恒大グループの社債価格が下落し、リスクリワードが「魅力的に」なったため、小規模なポジションを追加したと発表した。

社債価格が額面1ドル当たり0.30ドルまで下落したこと、恒大の「実質的な非中核資産や企業の本質」を考慮して決定したという。

リフィニティブのデータによると、来年から2025年までに満期を迎える恒大のドル建て社債は額面1ドル当たり0.25─0.26ドルに下落している。

グラマシーは、恒大に対する現在のエクスポージャーの内容、追加資産がオンショア債かオフショア債かについては明らかにしていない。中国の成長が期待外れになる恐れはあるが、経済活動への重大な打撃は想定していないと述べた。

第4・四半期の見通しについては、新興市場のソブリン債よりも社債、投資適格債よりもハイイールド債などを引き続き選好しているという。