急成長中の「クラシックカー専用保険」がSPAC上場へ
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ニッチ分野の保険は商品は話題になりやすいですが、アンダーライティング上は非常に偏ったポートフォリオになりやすく、リスク分散とUW上のエラーの相殺が働きにくくなり、収益がブレやすくなる傾向にあります。クラシックカーのオーナーのリスクプロファイルが一定の範囲内に収まっていることが中長期的に安定した保険運営のキーポイントだと思います。
注目のコメント
もはやニッチとはいえない事業規模。そしてアンティーク概念で年季の入ったモノがより大事にされていくだろうという大きなトレンドを掴んでいるきがする。もちろんHagertyが打ち出した保険会社とはかけ離れた巧妙な仕掛け作り(イベント、会員制クラブ、YouTubeや雑誌等のメディア露出といった様々な角度からクラシックカーの愛用者を顧客に囲い入れ)はバーティカルを考えるうえで参考になります。
今回の評価額も、コアなファンたちの囲い込みに成功していること、順調な伸びが予測されているクラシックカー業界でのビジネスという要因によるものであり、単純に保険を提供するだけではないということがわかります。時計やアートにも同じ概念が次々と展開されていくことでしょう。マスによればよるほど提供価値は薄まり、コモディティ化し、広告宣伝費と低価格での競争となる。それがレッドオーシャン。「みんなにとって良いものはみんなにとってどうでも良いもの」という世界。
ターゲットを絞り込めば絞り込むほど提供価値は圧倒的に高くなる。エヴァンジェリストも生まれやすく、コミュニティ化しやす。バーティカルこそSNS時代には向いているブランド醸成ができる。
新規事業に取り組むなら後者をドミノ倒しの最初のピースにする。マス展開したブランドはニッチに後戻りは出来ないが、ニッチで高いエンゲージメントを獲得したブランドはいくらでもアップセル/クロスセルできるし、横展開も可能。成長戦略は描ける。コレクターが毎日乗らないけど沢山保有したいクラッシックカーへの保険の提供で革新を起こしている「ハガティ」。ちょっと思ったのですが、カーシェアで時間貸用の車の保険ありますよね。手続きもネットだけで完結するやつ。あのように事前に車種の登録だけしておいて、自分が乗る時だけ、保険をかける仕組みってできないのかな〜。