若年層の「審査落ち」を解消する新たなクレジットカード、従来の“フィンテック”のアプローチから脱却
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流石に、プリペイドカード事業者とみんなの銀行のようなバンキングサービス提供事業者をひとまとめにチャレンジャーバンクと呼ぶのは違和感がありますが。
それはそうと、多くの新興ペイメント事業者がブランドプリペイドか、コード決済を選択するところ、クレジットのスキームでサービスを出したナッジは面白いと思います。
従前、クレジットカードの与信はガイドラインが決まっていた事もあり、事業者毎に与信判断の自由度はそれほど高くありませんでしたが、新設された少額包括信用購入あっせん業は与信判断に使える材料が増えた事もあり、事業者による自由度が増しています。もちろん、なんでも自由にできるわけではなく妥当性の説明が必要ですが。
クレジットカードをメイン利用していない(できない)ユーザ層が、低い極度額のクレジットカード方式が使いやすいと感じるのか、プリペイド+残高の前借りを使いやすいと感じるのかは気になるところです。ネオバンクやチャレンジャーバンクの明確な定義がないので、かなり情報や分類がコミングルしているところはありますが、いずれにしてもFinTechというジャンルから次のステージでのサービス提供形態を模索する動きが盛んになってきています。
「Nudge(ナッジ)」のクレジットカードをベースとしたサービスは、FinTech的なアプローチ=ユーザーの課題・インサイトを具現化したものに、伝統的な金融機関のカードビジネスにおける課題(与信モデルやマネタイズ手法)にもアプローチしており、面白い取組みだと思います。
カードを利用することで応援するチームやアーティストを支援するマーケティングも、私たちが展開している預金を通じたマーケティングとも相通じるものがあり、参考になります。これちょっと意外、そうなんだ。10年前だと、マルイや楽天カードは学生だろうがなんだろうが、問答無用でクレジットカード作れた印象だったから。
「20〜30代の若年層は性別や非正規雇用であることを理由に、クレジットカードに申し込んだ人の約3割は審査で落とされてしまっているという。」
ただ単純に審査の厳しいところに申し込んじゃったって話なのかな。それとも本当に「若者はクレジットカードを作れない」なのかな。