供給制約さらに悪化も、米英欧の中銀トップが警鐘 ECBフォーラム
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昨晩もliveで見ましたが、インフレは一時的との見方が概ね維持されたものの、以前に比べてやや慎重なトーンの発言であった印象もあります。なお、記事では何故か触れられていませんが、日銀の黒田総裁もアジア諸国の生産停止が主としてlock downによるとの見方を確認し、いずれ収束するとの見方を示しました。
一方、この先のリスク要因としては、ラガルド総裁が気候変動を挙げた一方、ベイリー総裁とパウエル議長はシャドーバンキングによる市場へのストレスに言及した一方、黒田総裁はCOVID-19 からの経済回復を挙げるなど、各総裁の問題意識が違っていて興味深く思いました。
注目のコメント
米英欧の中央銀行トップは29日、金融シンポジウムで、世界の経済成長の妨げとなっている供給の制約が一段と悪化し、現在の物価上昇が一過性である公算が大きいものの、インフレが長期間高止まりする恐れがあるという認識を示しました。
「日米欧中銀総裁、供給網の目詰まり警戒 ECBフォーラム」ECBとFRBは「目づまり」という事で限定的、一時的と言い、市場コンセンサスも同様です。しかし私は広範囲かつ恒常的となるリスクが大きいと思います。
とりわけ新興国は以下のトリプルパンチを受ける可能性があります
エネルギー価格の高騰などの物価上昇
金利の引き上げ
ドルレートの向上による通貨の急落
実は中国にも当てはまるのではと考えます
エネルギー価格の上昇は世界の工場である中国からのインフレを輸出します
中国は総量規制を開始
元の急落の可能性
今後も世界市場の注視が必要です