【直言】日本には「死」と向き合う政治家が必要だ
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冨岡記者とともにインタビューさせていただきました。タイトルにもある死生観は重要な指摘です。菅義偉首相は人のコロナについて、記者会見でも、尾身会長という専門家を立てて、専門家がこう言ってるんだからと、コロナ政策と死について正面から答えていませんでした。
緊急事態宣言で行動抑制すれば経済は落ち込み、困窮する人が増える。抑制しなければ人が感染して、一部の人は重症化して亡くなる方もいる。避けられない自然災害に比べ、コロナは選択によって人が死ぬトロッコ問題を避けられません。きちんと説明するには御厨さんのご指摘のように「死生観」が不可欠です。
この死生観は政治家だけでなく、メディアにも問われるものです。菅首相がああしたコミュニケーションを取ったのも批判を恐れた影響が大きかったと思います。実際、感染者数でみれば日本は優秀な部類です。
1人も殺さない、1人も傷つけないを追求して起きた子宮頸がんワクチンの問題含め、個々のケースや当事者・遺族の感情をどう捉えて、どう分析し、どう報じるのか、そしてどう受け止めるのか、みんなが死生観を考えなければならないと思います。今日は自民党総裁選の投開票の日です。事実上新しい首相が誕生する日です。
今後、長期政権誕生の条件などを、東京大学名誉教授の御厨貴氏にお聞きしました。
正直、短命政権が続くだろうという指摘は、ぐさっと刺さりました。
聞けば聞くほどに、今はどんな素晴らしい政策があったとしても、コロナ対応の適切な発信が一丁目一番地で、政権の評価の全てになります。
目まぐるしく状況が動く中、打てる手は、限られている。そんな中で、次の首相には、失点をしない政治が求められるのだろうと思います。
厳しい道のりは続きますが、次の首相の舵取りを、NewsPick編集部も注目していきたいと思います。首相の器ではないと言えばそれまでですが、個人的にも惜しい人材が短命で終わってしまった。デジタル庁とカーボンニュートラルは選挙の争点にはならないのに必要だと思って強引に押し切った。
次の首相は菅さんの手腕を生かしてくれないかな。。
"ところが菅さんは総裁選への不出馬を表明してから、むしろいきいきし始めた。彼がいかに行政官的な首相だったかうかがえます。"