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米ファイザー、経口投与の新型コロナ予防薬の大規模治験を開始

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    専修大学 商学部教授

    報道の対象になっているのは、米ファイザー社製は、PF-07321332と呼ばれる新規抗ウイルス作用をもつ化合物と抗エイズウイルス薬「リトナビル」の併用療法です。リトナビルは、すでにエイズウイルスの増殖抑制を目的に、HIV感染症患者に広く利用されています。

    (1) これまで、ファイザー社製内服薬「PF-07321332/リトナビル併用療法」での「重症化抑制」を目的とする臨床試験については、「新型コロナへの感染確認後入院していない成人の患者」1140人を対象とした臨床第2/3試験の途中であることが2021年9月上旬に企業発表で明らかにされています。

    (2) 本日の報道は、新型コロナウイルス陽性判定を受けた患者と同居している健常人(対象は18歳以上の健康な成人)約2660人の「感染抑制」を目的にしています。この対象への投与は「予防」であり、ワクチンの効果を補うものまたは代替となりうるものとして投与することを想定しています。

    医薬品の承認は、事前にターゲットとなる投与目的(仮説)を設定した上、その仮説が科学的に検証できる試験デザインを設定、それに基づいて実施された結果において成果が示されないと「その対象への効能効果」が認定されません。したがって、上記(1)と(2)は、個別の臨床試験を実施する必要があります。

    当領域では米メルク社が先行していますので、その開発への対抗ともいえます。メルク社は開発中の抗ウイルス薬「モルヌピラビル」を有し、入院の必要がない新型コロナ患者に対し、同薬で重症化が防げるか、および新型コロナ感染者の同居人への感染を防げるかを確認する臨床試験をすでに実施しています。

    いずれもウイルス量が少なくないと効果が期待できないことから、軽症および予防への使用が想定されている医薬品候補です。日本の薬事承認は慣例で予防薬に関しては極めてハードルを高く設定されていました。(2)のような臨床試験はおそらく、日本の厚生労働省では実施の決断ができない結果、日本製の抗ウイルス薬(富山化学のファビピラビル(商品名アビガン)など)に対し予防的投与が認められることはありませんでした。(2)のような臨床試験を米国FDAが実施し始めたことで、日本でも臨床試験実施の許可が下りる可能性が出てきたと考えられるため、日本の企業の同種の効能取得に一歩前進とも言えます。


  • WithMetis 代表取締役 理学博士(物理学)

    PF-07321332という名前ですが、これは、ファイザーの化合物管理番号07321332という意味でしょうね。ビッグファーマは、数百万規模の化合物ライブラリ―を持ち、標的タンパク質と結合するヒット化合物をみつけ、そこから合成展開をします。たくさんの化合物を取り扱うため、それを番号をつけて管理しているわけです。生物医薬品は、バイオベンチャーが創製していることが多いですが、化学合成品は欧米でもビッグファーマが自社創製していることは多いです。(もちろん、Vertexのような、低分子の創薬ベンチャーもあります)

    リトナビルは、元々、抗HIV薬として、開発されたものですが、今回、用いられているのは、薬物代謝酵素P450 3A4の阻害も行うため、薬物代謝酵素をわざと阻害し、PF-07321332の血中濃度が短時間で落ちるのを防ぐためだと思われます。(つまり、薬が長く効くようにする)
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%93%E3%83%AB


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