がんゲノム医療のデータ提供開始 「個人に適した新薬」開発へ
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ウェブサイトはこちらですね。
https://for-patients.c-cat.ncc.go.jp/
これこそ、がんとの闘いの最終決戦の第一歩でしょう。何よりも大事なのは、ヒトの臨床の検体の情報です。それが数多く収集されていることは、何にも代えがたいものです。なぜなら、培養細胞や、モデル動物を使った実験は、比較的、行いやすく、様々な知見は得られるものの、やはり、ヒトの体の中では違うのではないか?という疑念が常に付きまとうからです。
企業への提供は、もう少し先のようですが、プライバシーや倫理の問題に配慮しつつも、迅速に進めて欲しいものです。
注意:最初に書いた時点ではそう思いましたが、令和3年10月から開始予定ではないかと思います。
がん遺伝子パネル検査ですが、数年前に内容を聞いた際には、後々のためには、細胞接着因子など、がんが進行してから重要になってくるデータも集めた方がいいように思いました。
追記します。
プレスリリースが出ていました。
https://research-er.jp/articles/view/103433
こちらによれば、利活用検索ポータルの利用が可能になるとのこと。
C-CATの利活用のページというのがあり、9月10日から、「利活用の申請(利活用検索ポータルの利用申請)の受付を開始しました。」とあります。
https://www.ncc.go.jp/jp/c_cat/use/index.html
申請し採択されれば、10月から使用可能になるようです。
C-CATのページは、今、レスポンスが悪くなっています。プレスリリースや報道が出て、アクセスが集中しているためではないかと思います。
注目度の高さがうかがえます。
注目のコメント
この事業は、厚生労働省主導のがん対策推進基本計画の一部に指定されており、実質は国家プロジェクトです。多くの種類があるがんの内、特定の遺伝子によりがんが発生・進行する種類の発見や治療に役立つ可能性が高いため、多くのサンプルを必要とします。日本は、国民皆保険制度を採用していることから高度医療を受ける裾野が広く、網羅的なデータベースの構築に強みがあります。
研究に使用される臨床データは、受診者の遺伝子情報だけのものを含めて、同意に基づいています。このデータは、これまで国立がん研究センターが取り組んでいたもので、全国のパネル病院から国立がん研究センターがんゲノム情報管理センター(C-CAT)に集約され、保管されていました。
このデータは、今後国内および国外のがん治療研究に利用する予定で収集することが当初から謳われており、今回、基準を満たしたうえで各研究施設(医療機関、研究機関、製薬企業等)の求めに応じることになったようです。
記事の元になっているプレスリリースは以下にあります。
「がん遺伝子パネル検査データの研究開発利活用が開始」(国立がん研究センター 2021年9月28日)
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2021/0928/index.htmlこれがいま現在のがん治療を大きく変えることはないとは思いますが、いよいよそういう時代になって来たか…
ロボットもそうですがなかなか面白い時代にがん治療に携われて興味深いです