2021/9/28
【猪瀬直樹】総裁選から「抜け落ちている」こと
「総裁選で、世界のトップイシューが議論されていない」
そう語るのは、作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏だ。猪瀬氏の念頭にあるのは、気候変動への対策、そのためのカーボンニュートラルの実現だ。
今年に入り、米国でバイデン政権が発足したことで、世界は気候変動への対策へと一気に振り切りつつある。先週21日の国連総会ではコロナ対策とともに気候変動が最大のトピックとなり、26日のドイツ総選挙では、気候変動がコロナを上回る争点となった。
しかし、日本ではコロナ対策や経済政策、安保を前に、世界の行く末を大きく左右するこの問題が大きく取り上げられることはない。
NewsPicksでは『カーボンニュートラル革命』を上梓した猪瀬氏に、気候変動をめぐる経済シフトを記録した『グリーン・ジャイアント』を執筆した記者がロングインタビューを敢行し、その「本質」について語った。
INDEX
- ①総裁選報道は「クイズ番組」
- ②環境は「コスト」ではない
- ③ゲイツ、原発推進の「本当の理由」
- ④地熱国家の「急所」を知る
- ⑤トヨタの「正論」と「盲点」
- ⑥17兆円を国内で回せ
①総裁選報道は「クイズ番組」
──総裁選への問題意識は。
総裁選では、候補者4人があらゆるテレビ番組に出ずっぱりです。
しかし、内実は報道ステーションのような番組でさえ、争点についてマルとバツの棒で答えさせるもので、クイズ番組レベルです。作り方がもはやバラエティ番組なんだよ。
そもそもいま総裁選が行われているのは、コロナで政策が後手後手に回った菅義偉首相が退陣することになったからですが、いま世界では21世紀の持続可能な人類のシステムの枠組みは何なのか、が問われている。
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