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それほどGreenが勝てなかったのでFDPも連立に乗りやすくなったというのが不幸中の幸いでしょうか(過度な環境規制も強行しにくいため)。また、後段で指摘されている再分配の問題はその通りで、ここで他国を恫喝する姿勢を貫いたツケが域内の極右・極左台頭に繋がったという分析は多いです。私も再分配再考は不可避だと思います。

とはいえ、そうしたEU改革(象徴的にはユーロ圏財務省やユーロ圏共同債券)を主導するにあたっては、やはりメルケルの政治資源があるうちに進めたかったという印象もあります。その意味で復興基金は最後の置き土産でしょう。メルケルなかりせば復興基金合意はなかったと言われていますので。

この辺りの解説は今朝、テレビ東京『モーニングサテライト』でもやらせて頂きました。ご関心のある方はご覧下さいませ。

アフター・メルケル時代の課題は【プロの眼】
https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/nms/market/post_237106
ドイツの総選挙結果も、他のヨーロッパ諸国の傾向とある程度似ている面もあります。
・二大政党の衰退
・中小政党の乱立
です。
 単独過半数の政党が無くなり、
二大政党のどちらか1つ+中小政党1つ
でもなお過半数には足りなくなりました
 今回も、社会民主党+緑の党、で過半数なら簡単なのですが、それでは過半数に足りません。
 そこでカギを握っているのが、自由民主党です。二大政党のどちらかでいうなら、緑の党は社会民主党に近く、自由民主党はむしろキリスト教民主・社会同盟に近い政党です。
 「自由民主党」というと保守政党のように聞こえますが、日本のは英語訳がLiberal Democratic Partyであるのに対して、ドイツのはFree Democrtic Partyで、毛色が少なからず違います。ドイツ自由民主党の主な政策は、
・自由主義経済と小さな政府
・アウトバーンや通信、郵便といった公営企業の民営化
・EU域内の完全な単一市場化
・移民の積極的な導入と二重国籍の認可(ドイツではトルコ人移民などの国籍取得を容易にします)
・大麻合法化
・同性婚の制度化
などです。保守政党であるキリスト教民主・社会同盟とは明らかに毛色が違います。
 一方、自由民主党は、緑の党に近い部分もありますが、環境税や炭素税、環境のための企業活動制限には反対でしょう。社会民主党も、自由主義経済と小さな政府にはそぐわないところもあり、文化的には保守的な体質もあります。
 しかし、自由民主党は今やキングメーカーの位置にあり、第1党となった社会民主党は、自由民主党の政策をある程度のまなければ、迅速な政権発足はできません。

ドイツ、新政権へ連立交渉開始 
社民ショルツ氏、樹立に意欲
https://newspicks.com/news/6221379?ref=pickstream_1125005
B90/Grにせよ、AfDにせよ、極論を綺麗に伝える政党は一種のポジショントークだと理解すべきではないでしょうか。つまり、極論は彼らにとって旨味があるからこそ論じられるものです。

そして、それがグローバルなメガトレンドであると(いうことも確かにあるのですが)徒に伝えるメディアの在り方もどうかと思います。
2015年にシリア難民を100万人以上受け入れたメルケル氏。そこからドイツ国籍を取得した数千人(現在ドイツに住むシリア難民は70万人前後)が今回初めてドイツの国政選挙で投票する、という点も注目でした、今後含め。
EUからみれば、ドイツの首相選挙は地方選。東京都知事選のようなものでしょうか。
この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。