【荻田泰永】死が近づくと「生きている」ことを感じられる
NewsPicks編集部
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今を「確かに生きている」手触りというのは、結局自分で決めた、自分でコントロールできることをやっているということなのかと思いました。現実には(バイトなど)やらされていること、(ブリザードなど)コントロールできないことに翻弄されることもあるかもしれませんが、根底に自分で選択したという覚悟あるいは夢があるかどうかで、気持ちの持ち方も違ってくるのではないでしょうか。
死と隣り合わせで生きている冒険家からは、「メメントモリ(死を忘れるな)」の精神が垣間見えました。
現代の東京に住んでいると、その精神を想起することは滅多にありません。アフリカで起きている紛争も日本で亡くなったコロナ患者のニュースも、正直どこか他人事に感じてしまいます。
常に死を意識する必要は無くとも、いつでも死をリアルにイメージできる状態でありたいと感じます。「北極は、死ぬリスクが高い場所です。死のうと思えば、簡単に死ねる。だからこそ、生をリアルなものとして感じられるのです」
これは体験した人にしかわからない感覚なのでしょうが、取材の中で特に印象に残りました。日常生活で簡単に死ねる場面は少ないため、明日や明後日が来ることを疑わず、漫然と過ごしてしまうのかもしれません。