2021/9/29

【荻田泰永】冒険にいけば、人は「何か」が変わるのか?

NewsPicks編集部
日本で最も、北極に魅せられた男。

冒険家の荻田泰永氏はこれまで、北極を16回訪れている。初めて北極を訪れたのは、約20年前の2000年。大学を中退し、初めての海外で北極を選んだ。それから毎年のように足を運び続けている。

荻田氏が北極で探し続けるものは、何か。なぜ冒険を続けるのか。半生を全7回でお届けする。
INDEX
  • 「全く違う星にきたみたいだ」
  • 初の冒険後に残ったもの
  • 力不足を知らされた「2度目」

「全く違う星にきたみたいだ」

「全く違う星にきたみたいだ」
初めて北極圏を訪れたときの風景は、今でも脳裏に焼き付いています。2000年4月、僕は冒険家の大場満郎さんらと北極を訪れていました。
小さな空港に降り立ち、車で7、8キロ離れた人口200人くらいのレゾリュートという小さな村に向かいました。
その道中、車窓から見える風景は真っ白。遠くに見える海も、すべて真っ白に凍っていました。