東京の新型コロナ重症者、８割がワクチン未接種
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
ワクチンの感染予防・重症化予防を裏付けるデータにはなります。
一番気になるのは、重傷者の接種状況が半数以上不明という点です。
重症化した状態ではおそらく本人から聴取することができず、家族も重症化していたり単身などで聴取できない可能性が考えられます。
しかし本来は、データとして紐づいていなければおかしいのです。
殆どの方が健康保険に加入しており、医療機関受診時には必ず必要となります。このデータに予防医療であるワクチンのデータが紐づいておらず、医療機関側は「誰かから聞く」という手段でしかワクチン接種をしているかを聴取できないという状況になっています。
データ活用という意味で、これはかなりの問題でしょう。
確かにワクチン接種時に本人確認で運転免許証などは提示しますが、問診票は手書きですし、データ入力にも手間がかかっており、遅延している自治体もありました。
マイナンバー制度とも関連しますが、このようなデータの利活用について改めて考える冪でしょう。これ地域毎の独自調査ではなく、VRSやHER-SYSで全国の接種状況や患者情報を把握している政府が集計して公開すれば良いと思うのです。河野さん案件。
何度か書いていますが、フランスでは保健省の統計部門が接種データと患者情報を付き合わせて、未接種・一回接種・二回完了のグループ毎の新規入院患者数などのデータを公開しています。
それをCOVID情報の勝手サイトが可視化した結果がこちら。ワクチン効果が解りやすいです。
https://raw.githubusercontent.com/rozierguillaume/covid-19/master/images/charts/france/sc_proportion_selon_statut_vaccinal.jpeg
縦軸はグループ人口当たりの新規集中治療患者数。実数ではなくリスクの比較である事に注意。人口全体に占める接種済みの人の割合が増えたため、実数ではICU使用率が50%に至る前にピークアウトしました。
より詳しくはこちら。検査陽性者・新規入院患者・新規集中治療患者のデータについて地域や年代層で切り分けて接種の有無による違いを可視化しています。
https://covidtracker.fr/vaximpact/重症者の過半数のワクチン接種状況が不明というのが割と致命的だと思うのですが、今後改善されるのでしょうか。日本のコロナ対策はとにかくデータを取ることができていない問題が致命的です。国や行政の場当たり的な対応が目立ちますが、そもそも客観的なデータすら取れていないのでは？以前によく言われていた家庭内感染が多いというデータも、単に感染源をオエルケースが家庭内だけだった可能性もあるんですよね。満員電車で感染しても今の日本は追えないので。
そして今回のデータですが、重症者の２割がワクチン接種者だとすると、ワクチンで社会正常化は不可能とも言えます。感染の桁が１つ増えるだけでまた病床が足りなくなるのではないでしょうか？
