ウォール街に「ソロモン・シスターズ」、女性経営の投資銀行が誕生へ
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言われてみれば、たしかにウォール街には「ブラザーズ」が多い。
ソロモン・ブラザーズ、リーマン・ブラザーズも然り。そして彼らに「戦闘服」を提供してきたブルックス・ブラザーズも然りです。
ただ、一つ言えることは、ウォール街の投資銀行で唯一気持ちのよいくらいブレないのは「金儲け」をするという価値観。結果を出せるか出せないかが唯一の評価軸である世界で、女性だからとかマイノリティだからという属性情報は一切無意味。
「それは、仕事で結果を出してから言ってくれ」というのがあの場所の空気だと言うのが、私の感覚です。
私が長くいたモルガン・スタンレーでも社長がギリシア人の女性だったことがあるし、その前にいた全米最古の投資銀行キダー・ピーボディでもアフリカ出身でMITで学位を取ったマイノリティのトレーダーが米国債のヘッドとして様々な意味で大活躍していました。
投資銀行には、もともと性別や出身、肌の色などをとやかく言わない文化があり、それが強さの裏付けだと考えています。その点で、いまさら「女性経営の投資銀行」だと言われても「So What? Show me the money first!」と返したくなります。ソロモンではなく「リーマン」シスターズという論文はいくつかあります。例えばこちら
http://www.csef.it/IMG/pdf/adams.pdf
経済学やマネジメント分野では一般的に女性の方がリスクを取りたがらない傾向にあることが知られています。なので、もし金融業界にもっと女性がいたら金融危機は免れられたのでは、という問いですが、この論文や他の論文でも言われているのは、金融業界に入ってきて活躍できるような女性は、一般女性に比べてスクを取ることを厭わないような女性なので、性別はあまり関係ないようだ、ということです。
リーダーや役員などは、そういう役職に就きたい人、というセルフセレクションがかかる上、選んだり指名したりする側の思惑などもあるので、「女性だったら違ったのか?」ということをきっちり分析するのはなかなか難しいです。トップが女性はそれほど珍しくなくなりましたが、オーナーからというのは事例を聞いたことがありません。
結果残して欲しい。
どこかでご一緒したい。
楽しみです。