[ベルリン 24日 ロイター] - 独IFO経済研究所が24日発表した9月の業況指数は98.8と3カ月連続で低下した。供給網の混乱により製造業は「ボトルネック不況」に陥っていると指摘した。

ロイターがまとめたアナリスト予想は98.9だった。8月は99.6へ上方改定値された。

IFOのクレメンス・フュースト所長は発表文で「原材料と中間財の調達難がドイツ経済のブレーキになっている。製造業者はボトルネック型の不況に直面している」と分析した。

9月の現況指数は100.4と市場予想の101.8を下回った。期待指数は97.3と予想(96.5)を上回った。

IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏によると、9月調査では、中間財の不足を指摘した製造業の割合が約80%と前月の70%から上昇した。

同氏は「供給危機は少なくとも年内いっぱい続く。ピークはこれからだ」と述べた。

バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行のエコノミストは「第4・四半期は厳しくなりそうだ。コロナに代わってサプライチェーンの問題が主要なリスクとなる可能性さえある。しかもコロナは収束していない」と述べた。