東京都立高校入試 性別で定員分けをやめることに 時期は未定
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子どもが2人とも都立高校に通いました/います。娘は男女比の指定のない学校で、英語重視の学校であることもあって、7割女子。息子は男女半々の学校で、自分で「女子だったら通らない」と言っていました。最難関校の日比谷と西は、女子の方が合格の基準がかなり高く、どう考えても異常です。もし男女別定員が許されるのなら、東大も男女半々にしてしまえば、一気に女子学生を増やせるのですが、それは許されないのに都立高校が堂々とやること自体がナンセンスです。
ちなみにもっとひどいのは埼玉・群馬・栃木に残る男子しか入れない県立の進学校です。浦和高校は有名大学や医学部への進学実績が県内で突出して高いのですが、それのペアとされている浦和第一女子高校(浦和一女)はそれに比して明らかに進学実績が低く、結局女子は浦和高校レベルの教育を受けることができません。一女が女子高でいるのはまぁよいとしても、浦和高校の機能的等価物を女子のみが享受できないという意味で明確な差別だと考えます。この問題は、まず先に、公立中学校における内申点の不均衡を是正することが必要です。都内の公立中では、男子と女子では、内申点の平均が女子は31程度、男子は29程度と(いつのデータか忘れました。。45点満点で)差があります。一方で模擬試験の得点率は男子の方が「ほぼいつも」高いです。つまり、学力は男子の方が高い傾向にあるけれど、内申点は女子の方が明らかに高い、という状態です。都立高校は内申点が3割のウエイトを占めますので、男女を一緒に判定すれば、女子が「不当に」有利な受験になります。ちなみに、学力だけの受験にして男女混合にすれば、地域TOP校の男女比率は東大のような傾向になります。日比谷や西から女子が一気に減っていきます。なぜなら、これらの「進学重点指導校」の上位校の独自問題は非常に難しく、特に数学などでは、男子と女子で平均点が20点くらい違うことが普通に起こるからです。
この件で高校の性別だけ論じているのは、木を見て森を見ず、です。小中高と続く教育全体像を見ていない、批判のための批判でしかないです。
まずは、絶対評価による評価の男女別の歪みを是正しないといけません。男子で定期テスト数学95点で評定3、女子で定期テスト85点で評定5、なんていうことは、同じ学校でごくごく普通のことです。この状態を看過して、高校受験だけ改革するなどちゃんちゃらおかしいということです。
あと、都内高校生の1学年は約7−8万人です。都立の定員はそのうち60%と決まっております。(東京は私立と都立の定員が話し合いで事前に決められております)早急に撤廃を、というようなコメントが見られますが、合格の基準が大きく変わるとこれまでの偏差値情報などが全く使えなくなってしまう可能性も高く、それはそれで受験生にとってギャンブル的な判断を強いることにもなり、不利益に繋がるのではと思います。なので、どうしても段階的にしか変えられないのではと想像します。