[シンガポール/香港/上海 24日 ロイター] - 中国恒大集団の一部オフショア債保有者が、米国時間23日の期限までに利払い受けていなかったことが、事情に詳しい2人の話で分かった。

23日はオフショア債の8350万ドルの利払い日だった。それが過ぎ現在は30日の猶予期間に入っている。猶予期間内に利払いが行われないとデフォルト(債務不履行)となる。

中国恒大の広報担当者は現時点でコメント要請に応じていない。

ロイターは、中国恒大が23日の利払いに関する計画を債券保有者に説明したのかどうか把握できていない。

中国恒大のドル建て債では、来週も4750万ドルの利払いが予定されている。ドル建て債の利払いに関して沈黙を保っていることは、国内投資家への対応との違いを浮き彫りにしている。同社は今週、国内債券に対する利払いを行った。

アドルショー・ゴッダード(ロンドン)のパートナー、カール・クローリー氏は「これは人々に知らせず、推測させ続けるという、国家主導の再編手続き戦術の一環だ。中国政府から見れば、オフショア債保有者は総じて西側の機関であるため、扱いが異なっても正当化できる」と述べた。