「懸念されるのは労働市場のさらなる二極化だ。公的な職業訓練が充実しなければ、スキル向上を求める非正規労働者やスキルが陳腐化して再就職が困難な人の機会は限られ、市場の分断が進んでしまう。 企業内で働く人々のリスキリング(学び直し)の機会を成長戦略の重点項目として位置づけることも重要だ。もともと日本では労働者の解雇が難しく、長期雇用の慣行が根強い。雇用調整助成金はコロナ禍で多くの労働者を失業から守った一方で、旧来式のスキルを組織内に温存する結果を招いたかもしれない。」
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