変わらない「丸投げ」文化。富士通が産業構造の“ゆがみ”に挑む理由
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富士通の多重下請けの「丸投げ文化」は
業界ではとても有名だった様です。
まぁ業界の常套手段とも言えるのかも知れませんが。
母校の電子カルテシステムも
富士通のモノでした（多分今もそのまま）
使いにくく不具合も多々ありました。
東大理学部を出たプログラマーでもある
医学部の同期は
多重下請けの納入物を寄せ集めて
製品にしてるだけなので、
同時に動かした際の挙動がわかる人が
富士通に誰も居ないはずだから、
原因究明も難しいから仕方がない。
下手したら設計思想などの統一も
出来てないだろうから、
と言っていました。
加えて開発してるエンジニアチームに
医師や診療経験のある人がアドバイザーとしていない為、
ユーザー目線が欠如したシステムになってしまっており、
コレが非常に使いにくい原因だ、とも。
そういう意味では
小さい会社のシステムの方が
信頼性は高い様ですね。
富士通が企業体質を改善出来れば
素晴らしいことですが、
既存の製品のプログラムコードを
一から見直すなどは事実上困難ですので、
大型バージョンアップと銘打って、
一から社内チームでコーディングした
製品に置き換えた方が労力は少なそうです。国内IT産業の構造改革を目指し、業界最大手の富士通が自ら大きく変わろうとしています。なぜ富士通はIT産業の構造改革を目指すのか。どう変えようとしているのか。2021年の4月に本格始動した「ジャパン・グローバルゲートウェイ」の本部長、浦元克浩氏にインタビューしました。富士通のような大企業が自らの課題点や現実を直視し、具体策を掲げ、産業の変革に挑む姿勢からその覚悟や本気度が伝わってきました。なお浦元さんが統括するジャパン・グローバルゲートウェイでは、人材を積極採用中です。ぜひご興味のある方は記事下の求人リンクをチェックしてみてください。
個人的な意見です。
SIer出身者として、大変腹落ちする話でした。
「 終身雇用を前提とした労働環境のもと、プロジェクトの需要に合わせた雇用調整が難しい日本では、IT産業においてもアウトソースの形態が適していました。誰が悪いということではなく、こうした社会特性が原点にあると考えています。」
この側面はあると思います。よく比較に出てくるのはアメリカのIT就業者におけるベンダー企業とユーザー企業の比率ですが、比較的解雇規制の厳しい欧州や東アジアでは、状況がやや日本と似ており、ベンダーに勤めている比率が上がる傾向にあります。つまり、アウトソーシングが多いという事です。
また、多重構造は多数の種類の部品を組み合わせる製造業や工程や作業毎に分業化された建築業界などにも見られる構造だと認識しています。
ただ、それが、ソフトウェア産業、特にインターネット以降のソフトウェアサービス産業に適した構造とは言えないというのが近年観測されている事で、ソフトウェアサービス産業はアジャイルやDevOpsのキーワードに代表されるように、エンジニアの多能工化(フルスタックエンジニアとも呼ばれます)と設計・構築と運用・保守の一体化が進んでいます。これは俊敏にサービスをリリースしつつ、一定水準のサービス可用性を担保していくためです。一方、請負構造はこのようなカルチャーにフィットし辛い面があるというのは事実だと思います。
請負事業者の課題であるとも共に、発注者側の慣習に関する課題でもあり、これまでも多くの取り組みと努力がされてきています。日本の市場の前提として雇用の流動性の問題もあります。
しかし、ここに来て、状況はかなり変わってきているとも感じています。私も日本のIT業界の末席にいますので、少しでも業界が明るい方向に進む良いなと思っていますし、微力ながら貢献していきたいなと思う次第です。
