米CDC諮問委、高齢者へのファイザー製ワクチン追加接種を推奨
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昨日(2021年9月24日)のNHK報道では、ファイザー社製ワクチンの第3回目接種について、FDA(米国食品医薬品局)は「65歳以上の人と、18歳以上で重症化リスクの高い人などを対象に効果を高めるための追加の接種を行うことを承認(緊急使用許可)」しています。医薬品として使用できる対象になったことを意味します。
「米FDA ファイザーワクチンの3回目接種を許可 65歳以上など対象」(NHK 2021年9月23日)
https://newspicks.com/news/6210309?ref=user_1310166
当記事の10~11行目の「65歳以上の重症化リスクの高い人などを対象にブースター接種」との記述は誤解を招く可能性がありますので、65歳以上=重症化リスクの高い人(すべての65歳以上の人)という意味であることを確認しておきます。
本日の記事からは、「CDC(米国疾病対策センター)の諮問委員会(主に科学者からから構成)」の意見が、「18-64歳の医療従事者や教師など感染リスクの高い人の追加接種は9対6で推奨しない」とし、FDAの決定に対して異なる意見を付記しているとの構図になりますが、CDC諮問委員会内でも意見が拮抗している状態であり、かつ最終的な判断はCDC(米行政機関)の判断に委ねられるので、最終的にどうなるかはわかりません。しかし、どの意見でまとまっても大勢に影響はないと思われます。
FDAは医薬品の承認機関(行政機関)であるのに対し、CDCは感染症対策に責任を負う機関です。FDAの判断は確定、CDCは最終判断の手前です。過去の新型コロナ対策の経緯を見ると、CDCの意見が先行し、FDAが現況を踏まえて医薬品の緊急使用許可を出すとの流れでした。今回は、緊急使用許可(感染状況を踏まえて緊急的に対処する)にFDAの判断が先行しています。
米国での3回目の接種は、すでに全米において特定の方に対して使用(緊急使用)できる状態にありますが、CDCが感染症対策の視点からどのような意見を出すかによって、各州・各地域の判断に影響を与える可能性があります。米国の感染対策は、市政府単位が最終的に方針を出し実施しています。各地域の方針に多少のばらつきが出るものと思われます。
注目のコメント
これはアメリカ国内の一般市民を混乱させるのには十分な経緯です。一体誰が対象になるんだと疑問に思われている人も少なくないと思います。
▶︎FDAの諮問委員会は、65歳以上の高齢者および重症化リスクのある人にファイザーの3回目接種を推奨
▶︎FDAは対象を広げ、新型コロナへの暴露リスクが高い医療従事者や学校教師も対象に使用許可を決定
▶︎しかし、CDCは医療従事者や学校教師への使用を推奨せず(ただしワレンスキー医師の承認待ち)
最終的には、各州がそれぞれの考え方で対象者を決定し、各施設はそれに準じた形で接種を進めることになるというのが現実的なところかもしれません。州によって、ズレが生じる可能性が出てきました。FDAとCDCがなんか対立してるみたい。
CDCは感染症対策が専門なんだから接種対象者を可能な限り広げるべきでは?
2021/09/24 14:54
やはり、諮問委を無視して、接種対象を広げた模様
https://www.washingtonpost.com/health/2021/09/23/covid-booster-shots-cdc/