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NP森川副編集長兼NY支局長が新著「グリーン・ジャイアント」を発刊されるとのことで、出版記念の対談を行ってまいりましたー。森川さんおめでとうございます!
(ご本:https://www.amazon.co.jp/dp/4166613278/

対談のテーマはエネルギー全般。ここから、気候変動問題とは、ESGのナラティブ、再エネ、電源のミックス、エネルギーテック、鉄鋼産業、蓄電池・EV、新卒の方々から見えるエネルギーインダストリーとは、、、のように話が広がりました。
森川氏は帰国子女 + NY在住 + 長らくエネルギー・重電ご担当ということで、知識が豊富だけでなく視野が広いです。お話ししていて楽しいです。

週末のゆるい読み物としてどうぞー。

——
ちなみに、私は現在人生100年時代のハールタイムとして、自分でデザインした勝手サバティカル休暇みたいなものをとっています。このタイミングで、金融やビジネスの現場(執行)を一時離れ、大学院にピットインしています。

大学院では、実務家の視点から「気候変動下での経営戦略」をテーマに研究中です。
ゼミでの指導教官の先生は、ボストンコンサルティンググループの日本代表だった御立尚資教授。御立先生のご持論は、グローバル企業の経営を次の数十年という単位で見たとき、①脱工業化・デジタル社会、②気候変動、③世界の人口増大の3つが、経営者が着目すべき最大の要因というものです。
実際御立先生は、これまでいくつかの兆円級企業の社外取締役に就いていて、例えばデジタル社会という面では楽天にて、気候変動や世界の人口増大という面では東京海上ホールディングスにて、各企業の戦略的方向性の立案に貢献されているのだろうと思います。
私は御立先生の指導のもとで、大きな潮流の中でいかにグローバル企業を経営していくべきかにつき日々考えています。

最後に20年の実務経験を持った上で大学院に来てみて思うことは、『ビジネス ⇄ アカデミック』を行ったり来たりすることで新たに生まれる知恵やネットワークがあるということや、『ミクロ(日々のビジネスの現場)⇄ マクロ(数十年単位の時間軸で見たり世界規模で物事を考える)』の回転ドア的思考を身に付けられるなということを感じます。
最近いやでも耳にするようになった気候変動や脱炭素をめぐる潮流は、突然やってきたと感じている人も少なくないかもしれません。

しかし、特に2015年からの世界の議論を改めて遡ると、科学をベースに着実に気候対応の経済でもルール整備が進んでいました。当時の日米の政権の影響からか、日本では見えみくなかった世界のシフトを、森さんは「ナラティブ」という言葉で適格に表現しています。

特に、金融とエネルギーと、気候対応が真っ先に進む業界を見てきた経験、さらなる変化が今後あらゆる業界で進むパラダイムシフトを踏まえ、SDGsなどの言葉が「ブーム化」することに危機感を抱いています。

私も福島事故から、エネルギー業界を担当し、その後も常にその変化をウォッチしてきましたが、この業界は知れば知るほど、単に「再エネにすればいい」という単純な世界ではありません。

それでも2050年のカーボンニュートラルには、その困難も乗り越えて、ネットゼロを実現しないといけない。これをファッションだと放置しているとリスクになりますが、逆に、その裏側の機会を捉えれば長期的な成長のチャンスもあるということです。

社員数はわずか200人強のレノバの時価総額が、3万5000人以上を抱える東電HDに肉薄するまで投資が集まっているというのが、その証左です。

森さんはその気候をめぐるダイナミズムが起きる場所をまさに体験されてきたわけですが、今週発売の拙著『グリーン・ジャイアント』(https://www.amazon.co.jp/dp/4166613278/)でも、日本・世界で起きている経済、エネルギー、そして思想の大きなシフトを一つの軸で取り上げることに腐心しました。最後に宣伝で恐縮ですが、もしご興味のある方は、手にとって頂けましたら幸いです。
SDGsはなぜ欧米発祥なのか.日本は1970年代に国内で公害問題を抱えたにも関わらず広がりを見せず,少子高齢化,人口の減少などマイナス要素が多いのにも関わらず危機意識が薄いのはなぜか.
欧州で広がるSDGsは宗教,キリスト教と関連があるのではないかと考えている.神が世界を創造し現世がある.しかし,やがて終末が訪れ世界は無くなる.そのとき,最後の審判によって赦された者のみが神に召される.
つまり,欧米では,来る世界の終わりにある最後の審判に備える贖罪のために,SDGsに取り組んでいる.
一方で,日本にはそのような終末思想がなく,世界はいつまでも永遠に続くと無意識化で考えている.マイナス要素が積み上がってゼロになった時のことを想像できないし,する意味もない.それでも今のマイナスはゼロ以上にしないといけない.今を考え,今できることをしようとする.日本にも八百万の神々がいる.環境を大切にしないと天罰が下る.SDGsが受け入れられないわけではない.
一見,合理的考え方に見えるSDGsも,無意識下に存在する宗教観から来ていると考えます.
石油・ガス会社から、洋上風力発電の世界的リーダーへ転換したデンマークのオーステッドが、いちはやく状況を掴んで大胆に改革を行い成功した事例として挙げられています。

だいぶ後からになりますが、昨年あたりからヨーロッパの石油会社がクリーンエネルギービジネスへ軸足を移す動きがあり、さらに遅れてアメリカの石油メジャーも事業の見直しをはかっています。

石油会社が電力会社のようにならざるを得ない状況である現在、SDGsをファッションとして捉え、できる範囲でゆるく取り組んでいこう、で済ませられる時点はもう通り越しているという点に同意です。2030年にゴールに辿り着けるのかを逆算してマネジメントする必要があるのに、とりあえず出来るところから取り組めばそれでいいという雰囲気になってしまうのが、SDGsの弱点であるように感じます。
対談面白かったです!
再生可能エネルギーというと先進国中心の話と思う方も多いかと思いますが実は途上国の開発経済の世界でも気候変動対応の支援を貧困削減の文脈の中でメインストリーム化する動きがあります。つまり途上国の繁栄もサステイナブルである必要があるという位置づけで、その為に支援をしていく必要があるという考え方です。
『グリーン・ジャイアント』早速ポチりました。

森氏の仰る「再エネ業界も通信業界の様に再編が進む」という点は肌で感じています。

固定価格買取制度下の再エネ事業は、金融・不動産業的な強みが相対的に重要でしたが、これからは、一定の品質の発電所を安く建設・運営するコスト競争力の高さと、電力価格変動リスクの適切なマネジメントが競争力を左右すると考えます。

FITの終焉により、再エネも「普通の事業」になっていくということだと思っています。
今読むべき内容。
差し迫る危機に対する感度を高めたい。
まさに、潮流ではありますが、一過性のトレンドでもブームでも、単なるマーケティングツールでもありません。経営の根幹に置かれるべき指針です。
既存エネルギーは地球温暖化の元凶ですが、原子力発電はSafetyという評価軸ではネガティブ評価となります。政治的な問題もあってなかなか手がつけられない領域です。今回の自民党総裁選でも原発は踏み絵的に使われています。

エネルギーインフラ以外に地球環境に貢献できることを考えながら、小さな積み重ねをしています。世界80億人の小さな積み重ねが、クリーンな環境を取り戻すことになることを願って。
総裁選挙の討論会でもエネルギー計画程度の話は出てはいます。

河野さんが再エネ推進、高市さんは小型モジュール原発と核融合炉、野田さんは地熱発電の推進について話されていますが、「世界に約束したからやらないといけません」という域を出ていない。

国民の多くは脱炭素のナラティブはおろか、喫緊性もあまり理解していないので、(予算の当てもない)景気浮揚策について話した方が世論調査の数字が上がるからでしょう。
ある調査によれば、カーボンニュートラルの意味を理解している人は1割程度しかいません。

しかし、脱炭素はもはや「環境問題」などという狭い領域でとらえるべきものではなく、人類全体が生きていく全ての活動の中核と考えないといけません。これでしくじれば経済強靭化などと言ってる場合ではなくなります。

新型コロナなどとは比較にならない大きな波が来ます。衝撃に備えよ!。
この連載について
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