米PMI、9月は1年ぶり低水準 供給制約や需要一服で
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昨年4-6月期に大きく落ち込み直後の7-9月期に大きく戻し、昨年10-12月期以来5~6パーセントの成長を続けた米国は、GDPの水準を「成長率6.6%」だった今年4-6月期に回復しています。
経済は何らかの原因で実力を超えて成長することも下回ることもありますが、山高ければ谷深しで、中長期的に見れば実力通りに落ち着きます。人為的に活動を止めて大きく落ち込んだあとなので、平常の水準に戻るまでは高い成長率が続いても、本来の水準に戻ればその後は実力通りの成長になるでしょう。「成長率が年率2.6%に下がる」としても、GDPが本来の水準に戻ったあとの先進国の平常時の成長率として決して低くはありません。
米国が活動制限を取り払った今年4月上旬時点と、デルタ種の影響を受ける現時点の人口10万人あたりの新規陽性者数と死者数は次の通りです。陽性者数も死者数も足元で増えており警戒感は強まっているのでしょうが、接種証明を活用するなどして経済を成長させることへの注力は今も続いているように感じます。
【米国】
4月12日時点 146人(1.6人)
9月13日時点 336人(4.5人)
ワクチン接種率 63%(54%)
日本の現状は次の通りです。米国より累計陽性者数も死者数も圧倒的に少ないにも拘わらず昨年のGDPが米国以上に落ち込んでその後の成長率も低く留まって、GDP前の水準にいつ戻るか確信が持てない日本の状況の方が心配です。
【日本】
9月13日時点 33人(0.3人)
ワクチン接種率 68%(55%)
米国の成長率が落ちれば日本に影響する点は気にならないでもないですが、それにも増して、未だに緊急事態宣言を出して活動を止め続けざるを得ない日本の状況は、あまりに異常じゃないのかな・・・ (・・;