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誰でもちょっとした趣味レベルで唯の自動車が作られるようになった時代.自動車製造メーカーは,価格以外でお互いを差別化するのが難しい.メーカー死屍累々.
一方,安定なのは取り換えのきかないモジュール,それを変えると他の多くのモジュールを変更することになるモジュール,それを一から開発するより完成品を調達したほうが経済的なモジュール,そんなモジュールを他者に提供しているメーカーである.たとえば,自動運転システムを含むオペレーティング・システム(ソフトウェア,上位プラットフォーム)を収めたモジュールである.21世紀初頭,自動運転システムをどこよりも早く完成させ,デファクトスタンダードを握ろうと企業の競争があった.
コモディティ化した自動車にユーザーが求めるものは何か.もはや走りや乗り心地の良し悪しではない.スマホを処理速度で選ばないのと同じ.その自動車で何が体験できるかである.そこで,21世紀初頭では想像が及ばない自動車の利用とサービスが創造され,唯の自動車にインストールするガジェット,アプリが開発されている.多くの自動車メーカーは,ここで差別化を試みる.また,アプリ開発のみのメーカーも存在する.
自動車販売「網」は無い.趣味としてマイカーを持ったりカスタムしたり手動運転を楽しむ人もいる.モジュール化されたEVの良いところはデザインが自由というところである.しかし,そんな人は少数.普通の自動車は個人で所有する物ではなく,共有する物である.
交通システムは環境・エネルギー・ユーザに関して最適化されている.
EVの場合、コストダウンが大きな課題なので、「共通部分」を最大限にすることが量産コストを低減するための鍵です。
このような構造は、従来で言えば、乗用車ではなく、トラックなどのフレーム構造と類似しています。
そう考えると、フレームと架装が分かれたトラックのビジネスに近い形態と考えると分かりやすいかもしれませんね。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません