米、11月にも緩和縮小開始 FRB、来年利上げも
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日本時間23日未明に連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表。
市場が注目していたテーパリング(量的緩和の縮小)着手について、「近く」正当化される公算が大きいとの見解を表明。利上げ開始時期の予想も2022年に前倒しされた。
この内容から市場参加者は、「テーパリングは11月の次回会合にも発表される公算が大きい」との見方が浮上。為替市場では、ドルが主要通貨に対して不安定な展開へ。一方、株式市場は、一旦中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)懸念が緩和したことや、FOMCの内容が想定内であったこともあり、買い戻しが優先。
まあ、注目のイベントをクリアーしたところだろう。
ただ、米国の連邦債務上限や、新型コロナウイルス感染状況、中国の不動産市場などを巡るさまざまなリスクに振り回されそうだ。
注目のコメント
量的緩和の縮小もゼロ金利を解除して政策余地を作り始めることもこれまでのメッセージで既に市場に伝わっているでしょうから、後はタイミング次第かと。自分の信用でお金を発行する中央銀行がリスクのある資産を抱え過ぎて相場で大損する可能性を作るのは決して健全なことではないですから、どこかのタイミングで資産を減らして身軽になって「危機対応からの脱却を図る」のは当然です。
FRBのバランスシートサイズはGDPの4割程度。GDPの1.4倍に達する資産を抱えるにも拘わらず、GDPギャップがプラスに転じ経済が潜在成長率を超えて成長するなかでさえ出口を探る素振りすら見せなかった日銀とは行き方が随分と異なるようですね (^^;