台湾 TPPへの加入を申請 中国側の反発も予想
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中国に続いて台湾の加盟申請です。台湾については11ヵ国でのTPP合意直後から手を挙げていたのでこの方向自体にサプライズはありません。
もちろん各論では中国の国有企業の問題など解決が難しいアジェンダも多いですが…
TPPは日本が唯一国際ルール形成をリードできる歴史的なツールですので、基本方針としては「どのような形であれTPPが育つことはポジティブ」と捉えるべきです。
それ自体が米国とより健全な対話をすることにも繋がります。
日本の通商戦略の新たなステージに注目しましょう。これはなかなか面白い動き。TPP主導する日本としては、単純に中国の申請を受けるわけにもいかない中で、日本が表向き何もしなくても、中国が自分から退席してくれる可能性と言う意味で、なかなかうまい(?)カウンター。
これは一応関係各国の間で切り返しのカードとしてあらかじめ用意されてたと考えるべきなのかなと。となると中国側もその動きは察知しているはずで、台湾に国際舞台への公式参加の糸口をみすみす与えてしまって終わりとも思えない。じゃあ次の返しは?興味は尽きませんね。実は加盟を早くから希望していた台湾に対して、中国を刺激することを懸念した日本は慎重姿勢でした。しかし中国が加盟申請を出したからには、そんな配慮は無用です。
中国は先に加盟して、台湾のTPP加盟阻止するのも目論見の一つでしたから台湾の危機感は高まって当然です。
(日経ビジネス電子版への拙稿も参考まで)
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00133/00066/
今後、中国は台湾と並んで一括議論されることは何としても阻止しようと各国に圧力をかけてくるでしょう。まだまだ駆け引きは続きます。
そして慌てているのは韓国です。