【田中修治】14億の負債から這い上がった起業家の「お金論」
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田中さんのお話を聞いていると、やはり「トライアンドエラー」が通用するのは一部の大企業だったり、やり直しのきく学生時代だったりするのではないかと思いました。
度重なるピンチを乗り越えてきたご自身の経験から「ビジネスの鉄則は負けないこと」と断言されています。
田中さんがおっしゃっていたことで、
『「ミスをしていいから挑戦してみよう」なんて言ったら、失敗するに決まっています。だいたい顧客に対しても失礼です。
しかもお金を借りているのに、最初から「失敗してもいい」なんて考えていたら、そんなビジネスは大抵失敗します。
だから周囲の仕事も、失敗をさせてあげることではありません。成功に導くためにしっかりと伴走することだと、僕は思います。』
は特に胸に刺さりました。
「信頼」はこうした心意気で生まれるもの。
ビジネスに大事な「信頼」の醸成の仕方という観点でも参考になるインタビューです。
ぜひ、ご一読ください。度重なる倒産の危機、決死の資金繰りを幾度も乗り越えてきた田中さんに、これからの起業家は「お金の問題」にどう向き合っていけばいいのか、聞きました。
・いまの起業/資金調達環境をどう見ているのか
・なぜ成功体験よりも、失敗のパターンを分析すべきなのか
・起業当時はファイナンスをどのように理解していたのか
・「お金の公私分離」が重要な理由
・田中さんにとって「お金」とは
などさまざまな角度からいまの起業環境やお金論について伺っています。田中さんのメッセージは、常にシンプルで明快です。目の前の物事について考え尽くしてきたからこその哲学があり、飾りがなく、そのお話と人柄に引き込まれるようなインタビューでした。
これから起業する方や将来的に目指している方にぜひ読んでいただけると嬉しいです。失敗させないようにする。とてもよくわかります。
特にオンデーズの田中さんの場合、債務超過の倒産しそうな会社をターンアラウンドするというマイナスからの出発だったことが影響していると思います。
私もターンアラウンドに着手する際は「失敗してもいいから」なんて言えませんでした。
マネジメントもマイナスをゼロにするまでの「生き残り戦略」とゼロをプラスにしていく「成長戦略」では違うものかなあと思っています。
今月の日経朝刊「私の履歴書」に登場するノーベル賞受賞者の吉野さんも人生の前半はまさに失敗ばかり。その糧があってこそのリチウムイオン電池の発明につながったのでしょう。
どんな企業も成長のためにはある程度失敗を織り込んでチャレンジする必要があると考えていますが、ただ、それは「失敗してもいいから」と失敗ありきで挑戦しているわけではなく、絶対にやりきるという強い執念があるからこそ糧にできるのではないでしょうか。
社長のベンツもこれまた激しく同意です。社長は「自分は特別、社長の特典」と思って高級車に乗り回しているかもしれませんが、それはあまりに鈍感。社員はそうは思っていません。