[チューリヒ 22日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)が22日発表した第2・四半期の経常収支は110億スイスフラン(119億ドル)近い黒字だった。黒字幅は、前年同期を70億フラン上回った。

モノの貿易収支で黒字が増えたことが主因。

新型コロナウイルスの流行で昨年低迷していたスイス経済が、輸出主導で回復が続いていることが浮き彫りとなった。第1・四半期の経常収支は160億フランの黒字だった。

第2・四半期は、準備資産の購入(スイス中銀による外貨購入)が89億フランと、第1・四半期の14億7000万フランから増加した。

スイス中銀が外為市場で活動を増やしていることが浮き彫りとなった。ただ、準備資産の購入は、前年同期の572億フランを大幅に下回った。

スイス中銀は23日の金融政策決定会合で、マイナス金利を維持するとともに、必要な場合に為替介入を実施する方針を改めて表明する見通し。