【読書】パーパスの先にある顧客を「巻き込む」経営戦略
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パーパスドリブンな企業の重要性は増す一方、まだまだそこまで舵を切れていない企業も多いのでは? その場合、まずは「ビヘイビアプリンシプル」つまりコンピテンシー(行動指針)の強化が、大事ではないでしょうか。なぜなら、コンピテンシーが浸透している企業は、まだまだ多くないので。
コンピテンシーが浸透している企業での経験上言えるのは、とにかく良いこと尽くし。コンピテンシー=会社の期待値を見える化することで、評価制度の透明性、より公正な評価へ繋がり、社員同士の共通ワードが生まれ、コンピテンシーを日々の言動に体現出来ます。
例えば、「カスタマーファースト」という一見ありがちな行動指針でも、ある企業にとってのカスタマーファーストの定義は、社内外問わず接する360度全ての人に対して、カスタマーファーストという定義だとなれば、行動も大きく変わってきます。つまり上にだけ丁寧な態度ではなく、同僚、部下にもカスタマーファーストな言動を求められるし、自分の評価にも反映される。
コンピテンシーが浸透している企業は、逆境に強いです。さらに社員一人ひとりのなりたい成長へ促進してくれるという良いこと尽くしです。年功序列からジョブ型、パフォーマンス重視の時代には、ますます求められますね。ナラティブという英語を「物語」という日本語に変換すると、ニュアンスが変わるのでしょうか。成功する企業には物語がある、ではダメなのでしょうか。物語を描くときには、主人公を考え、筋書きを決める。と言われたほうがスッキリ腑に落ちます。
パーパスも「目的」ではダメなのでしょうか。ナラティブのパーパスと言われても、なにかくすぐったい。日本語にすると新しさがなくなるのでしょうね、きっと。日本語にすると、当たり前のことになってしまう。今週の10分読書では、ニューノーマル時代の企業に求められているナラティブについて取り上げます。
ストーリーは企業やブランドを中心に置く一方で、ナラティブは生活者を主人公とすることが印象的でした。理由として挙げられている、「共体験」価値も新型コロナウィルスの影響でさらに高まっている気がします。
これまで企業はストーリーを最後まで描けていましたが、ナラティブで終わりがなくなったことからより生活者に耳を傾け、柔軟に変化し続けられる体制が求められると感じました。