(ブルームバーグ): 配車サービス大手、米ウーバー・テクノロジーズは調整後損益が近く黒字に転換する可能性があるとの見通しを示した。同社は一時、52億ドル(約5680億円)の四半期赤字を記録していた。

21日の米株式市場でウーバーの終値は11.5%高。競合するリフトも6.5%高となった。

ウーバーの21日の当局への届け出によれば、調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は7-9月(第3四半期)が収支とんとんの上下2500万ドルのレンジ、10-12月(第4四半期)が収支とんとんから1億ドルの黒字のレンジになる見通し。

ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は8月にアナリストに対し、10-12月期の調整後損益の黒字化が射程圏内にあると述べており、従来の見通しよりも黒字化が若干早まる可能性が出て来た。

リフトはウーバーに先駆け、4-6月(第2四半期)決算で調整後損益の黒字化を達成していた。米国の多くの都市で新型コロナウイルスワクチン接種拡大に伴い、制限措置が解除されたことが両社の配車事業の追い風になっている。

原題:Uber Shares Jump After Finally Set to Halt Quarterly Losses(抜粋)

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