「大麻有害でない」誤解広がる…上半期の摘発人数、過去最多2544人に
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おそらく大麻やその他の薬物に手を出そうとする人間はどんな社会にも一定数いて、それを根絶するのは無理だから、比較的害や依存性の少ない大麻を限定的に合法化して徹底的に管理しよう、っていうのが大麻合法化の議論の流れだと思っています。
そこで、大麻をはじめとした薬物の売買は現状では暴力団など、いわゆる反社の資金源になっていることは留意すべきです。
大麻が有害かどうかという生理学的な議論はもちろん必要ですが、薬物の取り締まりとして単に法律で禁止する以外の仕組みについても、より良い在り方を模索するべきなのかなと思います。
注目のコメント
大麻から抽出される成分については、成分ごとに作用が分かれています。
THC(テトラヒドロカンナビノール)は医療用でも用いられますが、腫瘍治療や疼痛において著明な効果がある反面、精神・身体依存性があり、耐性形成もするので厳格な管理が求められます。また幻覚作用もあり、この様な作用がより依存性をもたらしやすい危険性も指摘されています。また常習的使用は脳の萎縮を招くことが判明しています、
反してCBD(カンナビジノール)については依存性なども問題ないとされ、国内でも健康食品などして流通しています。
多くの「大麻無害論」は、このCBDによるものか、もしくは全く根拠のない議論が殆どです。
少なくともTHCを認可するとしても医療用麻薬と同様の分類で、厳格に管理される必要がありますし、一般流通はあり得ません。
(参考までに、医療用麻薬は医療機関において鍵のかかる金庫で管理しなければならず、その使用は1本から管理され、空のアンプルも捨てずに管理し、万が一紛失などをした場合には別途報告が必要。また処方する医師は医師免許のみでなく、麻薬施用者免許が必要です)
確かに医療用であればなぜ認可しないのか、という議論はあります。
既に先行している国々から、医療用大麻の認可は一般への違法流通の原因となることはわかっていますし、認可されている国の殆どでは既にドラッグが流通しており、反社会的勢力の資金源を絶ったり、ほか薬剤の流通を減らす目的で、「まだまし」として大麻が認可されている経緯が多いです。
故に流通率が低い日本でわざわざ認可する理由はないと考えますし、違法流通は取り締まらなければならず、規制強化に動くのが合理的です。
なおCBDについては創薬などでも注目されており、こちらが実用化される可能性は十分にあります。現在アメリカの11の州で嗜好用大麻合法化されておりますが、日本人である限りどこで使用しても違法です。しかしコメントにもあるように昔から日本では違法ではない大麻は歴史上使用されています。また東洋医学の方では種子は古くから麻子仁(マシニン)として麻子仁丸(便秘薬として処方します)、炙甘草湯(シャカンゾウトウ)などに今も使用しております。茎や種子にはカンナビジオール(CBD)が含まれます。成分の中で安全でないものを取り除けば安全に使用できるのは間違いないですが、極めて厳格に扱う必要があります。アメリカの公衆衛生でも論議が絶えないです。
アメリカ11の州での報告ではhttps://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3780276
成人マリファナ使用 増加
中高生の使用 横ばい
他の薬物・アルコール使用 横ばい
マリファナの価格 一時下落してその後一定
自殺率の増加 横ばい
暴力犯罪の増加 横ばい
運転死者数の増加 横ばい
州の国民総生産成長率 横ばい
州の税収 増加
刑事司法支出 横ばい
公衆衛生師としては歴史を見ると人間は必ず嗜好品に溺れます。アヘン戦争ではイギリスが中国に対して使用した、産業活性を生むためにタバコを世界中に広がった、常に何かを禁止したら新しい何かを嗜好し産業の活性、病気の発症を繰り返しております。安全なCBDなどの許可は良いですが、歴史からすると極めて厳格に使用でしょうか。日本で大麻合法化をしなければならない理由ってなんなのでしょう。僕から言わせれば、海外で合法の国もあるならそこにいってやればいいじゃんと。
なにか一度どこかで大麻を使った事ある人が「自分が楽に身近で大麻ができるように」したいからとしか思えません。
この考え方でいくと、法律を変えさせるレベルのものすごい労力がかかりスケールの大きな大変な訴えを続けてでも体験したい快楽が大麻にはあると思ってしまい、ものすごい怖いなと思ってしまいます。