米グーグル、NY市中心部のオフィスビルを21億ドルで購入へ
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ホランドトンネルのすぐ脇、ハドソン川かぶりつきのかなり大規模な単一ビル、今新築で建設中のやつですね。
さすがGoogleというか、ミッドタウンやウォール街周辺などの既存のファイナンシャルエリアではなく、居住やレストランなどのアメニティー、ニュージャージーなど郊外からの結節点になりうる周縁部に、大規模で開放感な都市型キャンパスを作るというのはまさに旬のマンハッタンの使い方。
サイクリングやジョギングなどとも相性がいいし、それでも周辺にはマンハッタンならではの良い店はたくさんあるし、屋上でハドソンバレー眺めながらボケーーっとできるし、リモートとのハイブリットにも使い勝手のいい立地。いまどきの若い人なら、ミッドタウンの高層ビルでスーツ姿のビジネスマンに囲まれる環境より、こっちの方がなじみやすいはず(ミッドタウンもまたそれでいいんですけどね)。
この立地、東京で言うとどこになるんだろう。構造的には二子多摩川の楽天と近いかもだけど、二子多摩川全体が綺麗で均質なファミリー向け再開発になりすぎていて、ハドソンスクエアやグリニッチビレッジを背後に持つこの立地の雰囲気とはやっぱり違う。築地も芝浦も、代々木公園周りなどもやっぱり違う。この古さと新しさ、密度と開放感の組み合わせ、ピンとくるところが意外にない。東京は全てを大規模に新しくしすぎてしまうのかも。西海岸のイメージが強いGAFAMですが、ニューヨークやボストンなどもベンチャーが盛り上がり、また有力な大学があることもあってグーグルやマイクロソフトがこぞってオフィスを開設しました。むしろ最初は「XX大学のYY先生を客員研究員で迎えたい。でも、地理的に遠い。なら、現地に研究所・オフィスを作っちゃおう」くらいなのりです。ちなみに、IBM研究所は昔からNYCの北側にあり、知り合いはわざわざNYCに住んで通勤しています。
企業だけでなく、ニューヨーク州といってもNYC(マンハッタン)から車で4時間も離れたイサカが本拠地のコーネル大学も、ルーズベルトアイランドの病院跡地にイスラエル工科大学と共同の新キャンパスを作り当時大きな話題を呼びました。プレス発表の時はコーネルのあちらこちらでライブストリーミング映像をみんなで集まって見てました。
企業の魅力だけでなく、都市の魅力に惹かれて来る人材も多くいます。学生たちの就活動向を見ていても、都会にオフィスがあるというのはこんなにもインセンティブとして働くのか、と感心するほどです。
ニューヨークエリア情報
ルーズベルトアイランド
https://www.redacinc.com/NewYork/AreaInfo/RooseveltIsland.aspx東京などでは、コロナもあってテナントを引き払って行く動きもある中でニューヨークのど真ん中のビル購入はニュース的にもインパクト大ですね。この辺りも上手。
Googleは完全テレワークには懐疑的なので、今後どのような働き方を作ってくるのか注目。