[ワシントン 21日 ロイター] - 米商務省が21日発表した第2・四半期の経常収支は、赤字額が前期比0.5%増の1903億ドルと、2007年第2・四半期以来、14年ぶりの大幅な赤字となった。個人消費が堅調な中で企業が在庫を補充し、輸入が増えた。

第1・四半期の赤字額は当初発表の1957億ドルから1894億ドルへ改定された。

第2・四半期の経常赤字は国内総生産(GDP)の3.3%に当たり、第1・四半期の3.4%から低下した。米国は原油や石油製品の純輸出国となったことから、05年第4・四半期に付けたピークの6.3%を下回っている。

モノの輸入は290億ドル増の7063億ドル。石油製品や金属・非金属製品を中心に、産業製品や原材料が増加した。

モノの輸出は283億ドル増の4366億ドル。石油製品など産業製品や原材料が増えた。民間航空機や半導体といった資本財も増加した。

サービスの輸入は91億ドル増の1278億ドル。海上輸送や航空旅客、個人旅行が増加した。サービスの輸出は個人旅行がけん引し、76億ドル増の1891億ドルだった。

配当や従業員報酬などを示す第1次所得収支の収入は77億ドル増の2706億ドル。支出は88億ドル増の2215億ドルだった。収入、支出とも直接投資収益が増加した。

政府補助金や年金、罰金・違約金、海外就業者の送金を示す第2次所得収支の収入は9億ドル減の416億ドルだった。公的部門の罰金・違約金が減った。支出は35億ドル減の726億ドルだった。