[21日 ロイター] - BofAセキュリティーズは21日、今後3年間の中国の経済成長率予測を下方修正した。新型コロナウイルスのデルタ変異株の流行と、不動産・インフラセクターの規制強化が理由。

2021年の国内総生産(GDP)予測は8.3%増から8.0%増に下方修正。2022年は6.2%増から5.3%増に、2023年は6.0%増から5.8%増に下方修正した。

中国の不動産開発大手、中国恒大集団を巡る問題については、基本シナリオでは、政府が秩序だった債務の再編を促すという形で救済に乗り出せば、不動産セクター全体と金融市場に影響が「波及することはまずないだろう」と予想。

「政策対応がさらに遅れ、2021年第4・四半期から2022年第1・四半期にずれ込んだ場合や、債務者の大規模なデフォルトへの対応を誤った場合は、経済成長が混乱に陥る潜在的なリスクが浮上する」との見方を示した。