「中絶の権利は女性アスリートの平等に欠かせない」500人以上の選手たちが団結。米最高裁に意見書
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注目のコメント
性暴力等を除き、アスリートは現役中に妊娠を望まないのであればきちんと避妊をするという、教育も必要だと思います(この記事の中のアスリートが教育されていないという意味ではありません)。妊娠の仕組み、妊娠しやすい時期、避妊法等・・・アスリートだけではないと思いますが、身体について正しい知識を学べる機会があればと思います。
東大病院女性診療科・産科女性アスリート外来では、女性の身体について学べる機会を提供するため、スポーツ庁の委託事業で「女性アスリートのための無料オンラインセミナー」を開催しています。来年2月末まで34本のセミナーを無料で視聴できます。http://femaleathletes.jp/online/online.htmlこの記事では女性アスリートからの意見書という切り口ですが、この問題の全体的な構造を考えると、アスリート云々は枝葉の話のように感じました。
まず、議論されている問題は胎児が子宮外でも生存可能な24週以内の中絶についての法的な規制です。最も重要である胎児の生存権が確保されている前提での議論なのかどうかがちょっとこの記事ではわかりません。
次に、男女平等を担保すべきという観点ならば、中絶は禁止にした上で男性側にも何らかの義務を与えるという解決策もあり得ますが、それについてはどう考えられているのでしょう?
また、レイプのような女性の意志に完全に反する事情と、それ以外のケースを一緒に議論してはいけませんよね。
本当に問題の解決を目指すなら、これらの論点を明確にして様々なことを詰めていく必要があり、荒削りなアピール合戦に終始するのは得策ではないように思えます。キリスト教圏ではレイプ被害での妊娠も例外なく中絶禁止とする思想の人が、少なくない一定数存在する。日本人の自分としては「レイプ被害での妊娠も」という点に狂気を感じてしまう。
本来であれば、授かる生命は祝福されるものであるべきですが、残念ながら祝福されるケースだけとは限らない。
また、中絶する行為自体も命(しかも人間)を意図的に殺す行為であり、その決断と実行は相当な精神的苦しみを伴うもの。おそらく、中絶という行為は軽い気持ちではできない、男性には感覚的に理解しにくいものでしょう。
状況的、精神的苦痛を伴うであろう中絶ですが、それでもなお女性が選択できる権利を握っていることは、「法で認めない」という状況とは雲泥の差。
中絶行為に賛成はしませんが、仕方のない状況(自分がイメージするのはレイプ被害など)であれば女性の最終手段として、中絶する権利を法が認めてあげるべきと思います。
難しい問題ですので、なかなかコメント付かないでしょうけど、不幸な子どもを増やさないためにも、実は必要なことなのかもしれません。
議論とデータが必要ですが、地球上でまだまだそのどちらも足りてない気がします。