2021/9/22

【秘話】あの醤油メーカーが、ワクチンの重要パーツを作っていた

NewsPicks編集部 記者
日本でも本格的に接種が始まった、新型コロナウイルスのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン。
実はこのワクチンの「超重要パーツ」を、日本の老舗醤油メーカーが供給していることはあまり知られていない。
1645年に創業し、千葉県銚子市に本拠地をおくヤマサ醤油。
医薬品の製造も手掛けており、モデルナやビオンテック/ファイザーのmRNAワクチンにおいて、重要な原料のひとつである「シュードウリジン」を供給している。
高品質なシュードウリジンを工業的に大量製造できるメーカーは世界でも一握りで、ヤマサはその主要サプライヤーだ。
なぜ醤油メーカーがこの原料の製造を手掛けているのか。今後広がるビジネスチャンスとは。
コロナワクチンの「陰の立役者」のストーリーをお届けする。
INDEX
  • 始まりは、「うま味」の研究だった
  • コロナワクチンを可能にした「発見」
  • 脚光は、急に当たった
  • 研究を助けた、ヤマサの「酵素」
  • 醤油メーカーの「第2の柱」に