「香りのビジネス」はビッグデータの活用で“変貌のとき”を迎えている
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「時代に対する嗅覚」、とはよくいったもので、香りのトレンドはファッション&カルチャーのトレンドを先駆けることがあります。
ロンドンのイーストエンド→ベルリンの同クラスの階層→二年かけて一般社会へ、という分析もなるほど言われてみれば。これから来るであろう「クローブの香り」が表すものはなにか、考える価値はありそうですね。わかりやすいところでいえば、抗酸化作用、免疫調整効果がcovid-19対策として求められているという印象ではありますが、それ以上の意味も読み込めそう。
ジボダン社、フィルメニッヒ社がここまでのことをやっているとは知らなかった。
AIで任せられる香りの領域が増える一方、強い個性を持った調香師でなくては創作不可能という香水の需要も高まり、アーティストとしての調香師の地位が押し上げられる予感がします。糞便の香りに対する嗜好なんて、まさにパリの調香師が得意とするヒューマンでアートな世界。「将来的に、独創性を発揮できる人と、アルゴリズムによって嗜好を模られる人という、大きな社会的格差が生まれるかもしれない。(記事から引用)」
今後、この格差はどんどん広がるかもしれません。しかも、この差異は自然に是正されることもなく、自覚することが出来なければ格差が広がることで落差を生む可能性もあります。AIが干渉する社会とは人の生き方そのものを静かに確実に変貌させています。においの感じ方には人間関係や心理など、化学的なにおいそのものとは異なる要素が絡んでくると聞いたことがあります。
例えば、仲の良い隣人から漂う焼魚のにおいは「いい匂い」だけど、嫌いな隣人から漂ってくるそれは臭く感じる、みたいな。
コロナ禍のいま、衛生的な匂いが好まれているのはそりゃそうだ。一方で、ケモノ臭や糞便臭のような動物的な臭いの極みを嗜好する傾向があるというのも、人々の身体的なモノの欠乏と渇望を表してるようで興味深い。
コロナみたいな社会的要因も、個々人の香りへの嗜好性に影響する要因として解析に含められたら面白そう。