優先順位付投票制は、多数決に代わる優れた合意形成のやり方か:ニューヨーク市で始まった実験
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多数決は紙投票と人手による集計という物理的制約から慣習的に行ってきただけなので、ボルタルールやコンドルセ方式、中位投票、クラークメカニズム、リンダールメカニズムなど、多少複雑でも現代であれば技術的に可能な様々な代替案があります。ただし、理論的により良い結果を生む方式ならよいというわけではなく、選ぶ側が自分の投票が自分の思いをちゃんと表現し、それが結果に反映されているという納得感も重要ですし、どの様な選択を行うかによっても最適な方式は変わってきます。
3つ以上の選択肢から社会的選択を行う場合は、相対評価でジャンケンのようなループ構造が発生したり、あえて自分の選好とは違う選択を行うことで、より当選して欲しくない人を落選させる事ができる戦略投票行動が起きるなど、理想的な多数決ができない場合があります。
ボルタルールは多数決が抱えるこうした問題の幾つかを回避しつつ、かつ比較的直観的にわかりやすい方法なので、既にいくつかの選挙で使われていますが問題がない訳ではありません。
自民党総裁選の党員票は各県連ごとに総取り方式かドント方式かでバラバラらしく、その決め方は県連に委ねられているようです。決め方を決める決め方をどう決めたらいいのか、、、台湾でもやってるらしいですね。
うまくいくといいなぁ
でももしうまく行っても日本導入は早くてアメリカとヨーロッパで成果が出た十年後だろうな。
選挙のデジタル化のハードルがめちゃくちゃ高そうだし、国会議員の平均年齢70代とかになって、一人あたりGDPがOECD加盟国最下位とかのどん底まで行かないと変わらなさそうな気すらする。