コロナ「1年後も後遺症」5割 ワクチンに予防効果も
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こういったデータもまた、デルタで通用するのかは不明です。少なくとも感染流行についてはデルタが世界を変えてしまったので、後遺症についてもみたデルタのデータを蓄積していく必要があるでしょう。
ご参考までに、記事で引用されているLancet誌に報告された1年間のCOVID-19後遺症の研究の要点は以下のようになります。
▶︎COVID-19入院後の患者1276人の1年間の中国からのデータ
▶︎COVID-19の生存者が少なくとも1つ症状を訴える可能性は、6ヵ月後の68%から12ヵ月後には49%に低下していた
▶︎入院前に仕事をしていた患者の12%が、12カ月時点で仕事を再開していなかった
しかし、幸いワクチンの後遺症に対する効果も少しずつ知られてきていますので、ワクチンはここにも貢献することが期待できると思います。
注目のコメント
後遺症の研究は非常に難しいです。ワクチンの副反応、副作用も同じで実際に副作用の患者さんもみましたが、患者さんが副作用と言えばそう報告するのが現状です。
エビデンスの頂上であるシステマティックレビューでは、
1.疲労感58%
2. 頭痛44%
3.注意力障害27%
4. 脱毛25%
5. 呼吸困難感24%
疲労感は女性に多かったとようです。
COVID19の診断を受けた80%が2週感染後も少なくとも一つの影響を認めています。
しかし、上記で述べたように報告バイアス(後遺症が多いと以上事前情報があると増えたり)、サンプルサイズが少ない、併存症の影響がある可能性があり前向きコホート研究が必要としております。
ワクチン接種を小児以上の年齢に勧めます。
More than 50 long-term effects of COVID-19: a systematic review and meta-analysis
https://www.nature.com/articles/s41598-021-95565-8新型コロナと遺伝子が8割共通するSARSの場合は数年後も後遺症が消えない、という記事が2010年に出て今でも続いているそう。
https://twitter.com/elisaperego78/status/1437130334869544961?s=19