講談社、アマゾンと直接取引 生き残りへ「二正面作戦」
日本経済新聞
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原則論ですが、在庫という考え方は書籍の話です。定期的に次の号が出てくる雑誌は初回配本時に部数が決まって、行く先が決まったら、売れても増刷は滅多にありません。情報を売る雑誌では、時間の経過とともに中身が陳腐化していくからです。
で、良く勘違いされるのは売れなかった雑誌は出版社に戻って在庫となるのでしょ、です。
中身の陳腐化に加えて、書店から版元へ売れ残りを戻すコストを取次は嫌うので、今では一部を除いて、売れ残り雑誌はリサイクル業者に直行します。資源の無駄ですね。
こうなると書店の仕入れリスクを最小化する委託販売、大規模店に対して競争力の弱い小規模書店や地方のお店を保護するための定価販売を続ける必要があるのか?の議論が出てきますね。
委託販売をやめて、全て買い切りにすれば返本リスクもなくなるし、物流費も削減できます。定価販売をやめれば需給で価格も変動するでしょう。
読者の活字離れ、紙離れ、過疎化で、地方の書店、小規模の書店は廃業が加速しています。書店難民は確実に増えており、これが情報はネットから得る風潮をさらに加速化させているわけです。
Amazonの外圧により、いよいよ書籍、雑誌の流通形態は変革の道を歩むことになりそうです。