[フィラッハ(オーストリア) 17日 ロイター] - 独半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが16億ユーロ(19億ドル)を投じてオーストリアのフィラッハに建設した半導体工場が完成し、17日に予定よりも3カ月早く操業を開始した。

直径300ミリメートルのシリコンウエハーを用いた半導体生産する。同社の年間売上高を最大20億ユーロ押し上げるとみられている。

ラインハルト・プロス最高経営責任者(CEO)は竣工式であいさつし「パワー半導体の需要が高まっていることを踏まえると、生産能力増強は最高のタイミングだ」と述べた。

フィラッハ工場は電気自動車(EV)やデータセンター、風力・太陽光発電施設などのパワー半導体需要の増加に対応する。だが直ちに半導体の供給逼迫の緩和につながるものではないとアナリストは指摘している。