(ブルームバーグ): 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は米銀行部門の売却を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。米金融業界では再編に向けた動きが活発化している。

三菱UFJはMUFGユニオンバンクの選択肢を探るため、アドバイザーと取り組んでいる。情報が公になっていないことを理由に関係者が匿名を条件に語った。それによれば、三菱UFJは一部の買い手候補と非公式の協議を行ったが、正式な入札手続きは行っていないという。

 

米連邦預金保険公社(FDIC)のデータによると、MUFGユニオンバンクは約300支店を抱え、自己資本は160億ドル(約1兆7550億円)余り。ブルームバーグの集計データによれば、米国で今年売却された銀行は純資産価値の1.4倍(中央値)で売られた。三菱UFJはユニオンバンクを2008年に約35億ドルで買収した。

最終決定は下されておらず、協議は必ずしも取引にはつながらない可能性もある。三菱UFJの担当者はコメントを控えた。

 

 

原題:Mitsubishi UFJ Is Said to Consider Sale of U.S. Banking Unit (抜粋)

©2021 Bloomberg L.P.