[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ前米大統領の弾劾決議案に賛成票を投じた共和党のアンソニー・ゴンザレス下院議員(オハイオ州)は16日、来年の中間選挙に出馬しないと表明した。

出馬を決めていれば、予備選でトランプ氏の推す候補と対決することになっていた。

ゴンザレス氏は、連邦議会議事堂襲撃事件を受けた弾劾決議案に賛成票を投じた共和党下院議員10人の一人。

同氏は、家庭の事情で出馬を見送るとした上で「現在、米国をむしばんでいる混乱した政治環境が一時的なものである」ことを期待すると表明。トランプ氏への言及はなかった。

ただ、ゴンザレス氏は16日の米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、トランプ氏を「米国のがん」と批判した。

オハイオ州の共和党は5月、弾劾決議案に賛成票を投じたことを理由にゴンザレス氏を非難し、辞任を求めていた。

トランプ氏は、弾劾決議案に賛成票を投じた共和党下院議員10人の一部と予備選で対決する候補者に支持を表明している。